中秋節の料理を簡素に 標準案策定=韓国
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2022.09.05 17:04
【ソウル聯合ニュース】韓国の成均館儀礼定立委員会は5日、秋夕(中秋節、今年は9月10日)を前にソウル・韓国プレスセンターで、茶礼床(先祖に供える膳)の簡素化に関する「茶礼床標準案」を発表した。
標準案によると、簡素化した秋夕の茶礼床の基本的な料理は伝統餅のソンピョン、ナムル、クイ(焼き物)、キムチ、果物、酒の6種。これに肉類、魚、餅を加えることができる。
同委員会は、儒教の経典「礼記」に大礼必簡(優れた礼儀は簡素なものである)という言葉があるように、先祖を敬う心は料理の数で決まるのではないため、多くの料理を作ろうとしなくてもよいと説明した。
また、油で揚げたり焼いたりした料理を茶礼床に並べる必要もないとした。手間がかかるジョン(チヂミ)を作る必要がないことを意味する。
標準案は国民を対象としたアンケートの結果や礼法などを考慮し策定された。
同委員会の崔瑛甲(チェ・ヨンガプ)委員長は「茶礼(法事)は先祖を敬う子孫の真心が込められた儀式だが、これが苦痛になったり、家族不和の原因になったりするのは決して望ましいことではない」と指摘した。そのうえで「今回の標準案の発表が、経済的負担の軽減はもちろん、男女の対立や世代の対立を解決し、実質的な茶礼の出発点になることを願う」と述べた。
hjc@yna.co.kr