韓国 けさのニュース(9月6日)
◇台風11号が南部に上陸 各地で被害
台風11号は6日午前0時に南部の済州島を通過し、未明に慶尚南道巨済付近に上陸した。非常に強い勢力に発達した台風11号の影響圏に入った釜山、蔚山、慶尚南道などの南海岸地域では、大雨と強風による浸水や倒木などに加え、人命事故や救助要請が相次いだ。18の市・郡全域に台風警報が発令された慶尚南道では、5日から6日午前6時にかけて住宅の外壁や電柱の倒壊など計229件の通報が消防と警察に寄せられた。
◇尹大統領「台風通過するまで緊張緩めないで」
尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は6日未明、朝鮮半島を通過している台風11号に関し「台風が完全に通り過ぎるまで緊張を緩めないでほしい」とし、「南海岸の満潮時間と重なることから、高潮や高波に特に注意してほしい」と述べた。大統領室の姜仁仙(カン・インソン)報道官が書面で伝えた。尹大統領は5日夜は帰宅せずにソウル・竜山の大統領室で徹夜勤務し、執務室と地下バンカーの国家危機管理センターを行き来しながら随時会議を行った。
◇韓米閣僚級の協議チャンネル稼働へ 米インフレ抑制法巡り
政府は、北米で組み立てられた電気自動車(EV)のみ税額控除の対象とすることを盛り込んだ「インフレ抑制法」による韓国製EVに対する差別問題を議論するため、韓米の閣僚級による協議チャンネルを稼働する方針だ。安徳根(アン・ドックン)通商交渉本部長が5日(米東部時間)、明らかにした。米ワシントンを訪問中の安氏は「インフレ抑制法は韓米間の産業通商関係の非常に重要な試金石になる」として「韓米間の産業生態系の構築においてこのようなことが繰り返されないようメッセージを伝え、満足できる解決策を見いだせるよう最大限努力する」と強調した。
◇新規コロナ感染者9万9837人
中央防疫対策本部は6日、この日午前0時現在の国内の新型コロナウイルス感染者数は前日午前0時の時点から9万9837人増えたと発表した。前週に比べ1万5778人減少した。重症者は536人となっている。