多国間会議のソウル安保対話きょう開幕 54カ国が参加
【ソウル聯合ニュース】韓国国防部は6日、朝鮮半島の平和とアジア・太平洋地域の安全保障協力を話し合う「ソウル安保対話(SDD)」を同日から8日までソウルで開催すると発表した。
SDDは同部が2012年から開催してきた国防次官級の多国間会議。今年は3年ぶりに対面で開かれ、54カ国と国連、北大西洋条約機構(NATO)、欧州連合(EU)の国防関連の高官、安全保障分野の専門家らが出席する。
今年は「複合的な安保脅威に対する国際社会の連帯を通じた対応」をテーマに、戦争の脅威と国を超えた多領域の挑戦が混在する今日の安保環境に対する共同の対応策を模索する。
同部は3年ぶりに再開される「サイバーワーキンググループ」と今回初めて開催される「宇宙安保ワーキンググループ」を通じてサイバー・宇宙分野での協力を向上させ、新たな安保領域に対する国際社会の論議を主導する。
第1セッションでは「北朝鮮の完全な非核化に向けた戦略的国際協力およびアプローチの方向」をテーマに、同部の申範チョル(シン・ボムチョル)次官、日本防衛省の岡真臣・防衛審議官、米国、NATO、EUの官僚や専門家が討論を行う。
第2セッションでは韓国政府のインド太平洋戦略構想に合わせて、SDD初の「インド太平洋地域安保セッション」を行う。インド太平洋地域共通の安保の挑戦課題を確認し、域内での韓国の役割拡大に対する国際社会の意見を聴取する。
このほか、ハイブリッド戦争、平和維持活動、偽情報、国防科学技術、防衛産業など新たな懸案に焦点を当てるセッションも設ける。
申氏は7日にNATOアジア太平洋パートナー国4カ国(韓国、日本、オーストラリア、ニュージーランド)の代表会議を開くほか、岡氏との会談も予定している。
また、韓国・東南アジア諸国連合(ASEAN)国防次官会議を開き、ASEANとの中長期的な国防協力の発展を協議する。
hjc@yna.co.kr