韓国最大野党代表 検察の出頭要請に応じず
【ソウル聯合ニュース】韓国の革新系最大野党「共に民主党」の李在明(イ・ジェミョン)代表は6日、検察からの出頭要請に応じない考えを表明した。検察は李氏が都市開発疑惑に絡み虚偽の事実を公表するなどした公職選挙法違反の疑いがあるとし、6日午前10時までにソウル中央地検に出頭するよう要請していた。
共に民主党の安浩永(アン・ホヨン)首席報道官が同日午前に書面を公表し、「李代表は検察の書面調査の要求を受け入れて書面で答えたため、出頭要請の事由が消滅した」と説明した。検察からの出頭要請は李氏が書面での聴取に応じなかったことを受けた措置だったが、李氏が5日午後、必要な部分を記載した書面をソウル中央地検に送ったため、検察に出頭する必要がなくなったとするものだ。
李氏の出頭見送りは、党の議員総会の意向をくんだ決定でもある。李氏は出頭要請に反発しながらも、疑いが不当だと検察に直接説明することも検討していたようだ。
だが党内では、出頭要請は検察の政治的な意図を露骨に示すもので、起訴を想定した上での要式行為に近いと見なし、検察の思惑に乗せられる必要はないとする意見が優勢だった。秋夕(中秋節、今年は9月10日)連休を控えた時期に報道陣の前で出頭する姿をさらし、悪いイメージがつくことを懸念した。党は5日に緊急の議員総会を開き、李氏に出頭見合わせを要請する意見を取りまとめた。
安首席報道官は「党内外の意見もおおむね、揚げ足取りのような政治弾圧に振り回されてはならないというものだ」と伝えた。
続いて、検察が捜査の焦点とする三つの虚偽事実公表の疑いに対し、いずれも否定する李氏の立場を改めて説明した。出頭見送りが捜査の回避と受け取られないよう、検察の疑い自体に問題があると強調する狙いとみられる。

「野党弾圧」「政治弾圧」を非難する共に民主党=(聯合ニュース)
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