韓国 きょうのニュース(9月8日)
◇与党の院内代表が辞任 「党の混乱に責任痛感」
与党「国民の力」で国会運営を取り仕切る権性東(クォン・ソンドン)院内代表は記者会見を開き、「党の混乱が深まっており、責任を痛感する」として、辞任を表明した。権氏は尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領の最側近の一人で、4月に院内代表に選出された。権氏の後任を決める議員総会は今月19日に開かれる。
◇与党が新院内代表の任命案可決
与党「国民の力」は全国委員会を開き、鄭鎮碩(チョン・ジンソク)国会副議長を新非常対策委員長に任命する案を可決した。地裁が同党の暫定的なトップに就いている朱豪英(チュ・ホヨン)非常対策委員長の職務執行を差し止める仮処分を決定したことを受け、非常対策委員会の構成条件を大幅に修正した党憲(党綱領)・党規の改正などを経て新体制での非常対策委員会が発足することになった。
◇北朝鮮核実験なら「過去と異なる対応」 韓国高官
韓米日の3カ国が北朝鮮の7回目核実験に備え、過去とは異なる強力な対応を検討していることが分かった。韓国外交部の高官は東京で開いた記者会見で、北朝鮮の核実験に対する韓米日の対応について「確かなのは過去とは異なる対応になるということ」と明らかにした。会見は7日に開かれた3カ国の北朝鮮担当高官の会談結果を説明するため行われた。3カ国は北朝鮮が核実験に踏み切る場合に備え、国連の対北朝鮮制裁とは別に北朝鮮に強い圧力をかける対応を準備しているとされる。
◇尹大統領「社会的弱者を包容する社会築く」 中秋節迎えメッセージ
尹錫悦大統領は秋夕(中秋節、今年は9月10日)のメッセージで、「経済が厳しい時により大きな苦痛を受ける庶民や社会的弱者を十分に包容する社会を築いていく」と、社会的弱者への福祉増進に努める姿勢を示した。声を上げることも難しい社会的弱者を配慮し、ケアする必要があるとしたうえで、「政府と医療機関、隣人が力を合わせ、社会安全網(セーフティーネット)から漏れる人がいないようにする」と表明した。
◇最大野党代表 ターミナル駅で帰省客にあいさつ
秋夕の連休開始を翌日に控え、最大野党「共に民主党」の李在明(イ・ジェミョン)代表をはじめとする幹部らがソウル・竜山駅を訪れて帰省客にあいさつした。李氏があいさつの場所として竜山駅を選んだのは、同党の地盤である南西部の全羅道に向かう湖南線を利用する帰省客が多いためとみられる。李氏は記者団に対し「本当に難しい時期だ。物価も金利も国の財政もますます厳しくなる」とし、「それでも名節は家族が集まって楽しいひと時を過ごす大切な機会なので、日ごろの困難をしばし忘れて温かい秋夕を過ごしてほしい」と述べた。
◇尹大統領の支持率32% 不支持率は59%
世論調査会社4社が5日から3日間、成人男女1000人を対象に実施した調査の結果によると、尹錫悦大統領の支持率は2週間前の調査と同じ32%と集計された。隔週で実施されるこの調査で、尹大統領の支持率は6月に40%台、7月に30%台と下落傾向を示し、8月第2週には28%まで落ち込んだが、8月第4週の調査では2週間前に比べて4ポイント上昇。今回の調査では横ばいとなった。不支持率は2週間前から4ポイント下落した59%だった。