北朝鮮 離散家族巡る韓国の会談提案に回答せず
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2022.09.13 11:43
【ソウル聯合ニュース】韓国政府は今月8日、朝鮮戦争などで生き別れになった南北離散家族問題の解決を話し合う当局間の会談を北朝鮮に提案したが、北朝鮮はいまだに回答していない。政府は時間をかけて応じるよう促していく方針だ。
韓国統一部によると、韓国と北朝鮮は13日午前に南北連絡事務所間の電話による定時連絡を行ったが、北朝鮮側から当局間会談に関する言及はなかった。
統一部の権寧世(クォン・ヨンセ)長官は秋夕(中秋節)連休(9~12日)直前の8日に発表した談話で、北朝鮮に同会談を提案。同部は権氏から北朝鮮の李善権(リ・ソングォン)朝鮮労働党統一戦線部長に宛てた通知文を送ろうとしたが、北朝鮮はこれに回答しないまま8日の定時連絡を終え、連休明け最初の電話でも明確な立場を示さなかった。
通知文は、離散家族問題の根本的な解決に向けた当局間による会談の早期開催を呼び掛け、会談の日時、場所、議題、形式などについて北朝鮮側の希望を考慮すると伝える内容とされる。
統一部は、政府の提案を北朝鮮も知っているはずだとし、引き続き応じるよう促していくとしている。
離散家族は高齢化で存命者が減っている。離散家族の再会事業は2018年を最後に行われていない。
tnak51@yna.co.kr