韓国国立博物館 中国特別展での高句麗削除に「正さなければ展示品撤収」
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2022.09.15 15:05
【ソウル聯合ニュース】韓国の国立中央博物館は15日、韓中日の博物館が中国・北京の中国国家博物館で共催中の特別展で韓国史の年表から高句麗と渤海の建国年が削除されていた問題に関し「中国側がわれわれの(是正)要求を受け入れないなら、韓国側展示室の即時の観覧中断を要求し、展示品の撤収を強行するしかない」と表明した。
同博物館は、展示中の年表に高句麗と渤海の建国年が記載されていないことを13日に知った。すぐさま中国国家博物館に是正を要求したが、回答がないという。15日中に回答するよう求め、是正されるまで韓国側展示室の観覧中止も要求した。また、この問題に対応する職員を中国に派遣する予定だ。
国立中央博物館は「問題の深刻さを痛感しており、国民の皆さんにご心配をおかけしたことを謝罪する」と述べ、こうした事態が再発しないよう、海外展示に関する体制を改善すると約束した。
この特別展は韓中国交正常化30周年と中日国交正常化50周年に合わせ、古代の青銅器をテーマに7月から開催されている。だが会場では、韓国国立中央博物館が提供した韓国史の年表がその通り表示されず、高句麗と渤海の建国年が削除されていた。国立中央博物館は「通常、展示に使用する資料は提供機関の資料を誠実に反映するのが国際的慣例」とし、「今回の中国の態度は信頼関係を損なうもの」との見解を示した。
中国側は高句麗と渤海を中国の地方政権と主張している。
mgk1202@yna.co.kr