尹大統領「在日学徒義勇軍の愛国心を記憶する」 仁川で記念式典
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2022.09.28 15:02
【ソウル聯合ニュース】韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は28日、朝鮮戦争(1950~53年)に参戦した「在日学徒義勇軍」をたたえ、「政府は在日学徒義勇軍の命より熱い勇気と韓国を共産侵略勢力から守り抜いた愛国心を後世に広く伝え、記憶する」と表明した。韓国・ソウル郊外の仁川市内にある在日学徒義勇軍参戦記念碑前で同日、在日学徒義勇軍をたたえる記念式が開催され、朴敏植(パク・ミンシク)国家報勲処長が尹大統領の祝辞を代読した。
尹大統領は「72年前に祖国を守るという一念で日本での仕事も学業も中断し、愛する家族のもとを離れて身を投じた642人の在日学徒義勇軍参戦勇士の皆さんは、韓国の誇らしき護国の歴史」と強調。在日学徒義勇軍が戦功を立てた戦いを列挙し、135人が犠牲となったことに言及した。
記念式典には朴国家報勲処長をはじめ、仁川市の政務副市長をはじめとする関係者、陸軍師団長、米第8軍韓国軍支援団長らが出席した。
在日学徒義勇軍は、朝鮮戦争当時に日本で暮らしていた在日韓国人の青年と学生で組織された。祖国を守ろうと642人が志願し、米第8軍や韓国軍の部隊に配置されて各地で戦った。52人が戦死、83人が行方不明となった。
1953年7月に休戦協定が締結され、生存者は日本に帰還しようとしたが、日本が在日学徒義勇軍の再入国を拒否したため242人が韓国に残った。
韓国政府は68年、日本に戻れなかった在日学徒義勇軍を国家功労者に認定し、支援している。85年からは支援対象を日本在住者と遺族にも拡大した。
仁川にある在日学徒義勇軍参戦記念碑は在日学徒義勇軍同志会が79年に建立した。毎年ここで記念式典を開いている。
mgk1202@yna.co.kr