韓国 けさのニュース(10月4日)
◇北朝鮮が中距離弾道ミサイル1発発射 日本上空通過
韓国軍の合同参謀本部によると、北朝鮮は4日午前7時23分ごろ、北西部の慈江道舞坪里付近から中距離弾道ミサイル(IRBM)1発を発射した。ミサイルは日本上空を通過した。北朝鮮がIRBMを発射するのは1月30日以来、約8カ月ぶりで、挑発の水準を急激に高めた。韓国軍はミサイルの飛行距離や高度、速度などを分析中で、監視・警戒を強化している。
◇文前大統領 北朝鮮軍の韓国人射殺巡る書面調査要求に「非常に無礼」
文在寅(ムン・ジェイン)前政権時の2020年に黄海上で起きた北朝鮮軍による韓国人男性公務員の射殺事件を巡り、同事件を監査している監査院が文在寅前大統領に書面調査に応じるよう通知を送ったことに対し、文前大統領が「非常に無礼な行為」と述べ、不快感を示したことが分かった。最大野党「共に民主党」の尹建永(ユン・ゴニョン)議員が3日の記者会見で伝えた。尹氏は「監査院は政治的中立を放り出して権力の下手人を自任しており、真相を明らかにしなければならない。背後勢力がいるなら明白にする」と述べた。
◇脱原発で「5年後に電気料金引き上げ不可避」 前政権が把握
国会産業通商資源中小ベンチャー企業委員会に所属する与党「国民の力」の梁琴喜(ヤン・グムヒ)議員が入手した国政企画諮問委員会の資料によると、産業通商資源部が17年の文在寅前政権発足初期に、国政企画諮問委員会に対し「脱原発政策を推進すれば5年後から電気料金の引き上げが避けられなくなると予想される」と報告していたことが確認された。前政権は脱原発を推進すれば電力購入費用が増えることを予想していたにもかかわらず、無理なエネルギー転換政策を進めたとの主張が出ている。
◇米太平洋艦隊が「東海」「朝鮮半島東側の水域」と表記 「日本海」でなく
米海軍の太平洋艦隊が自国軍の活動を伝える最近のニュースで、朝鮮半島東側の東海を「日本海(Sea of Japan)」でなく、「東海(East Sea)」または「朝鮮半島東側の水域(WATERS EAST OF THE KOREAN PENINSULA)」と表記したことが3日(現地時間)、確認された。米海軍は米政府の公式な指針に従って地名を表記している。太平洋艦隊の今回の「朝鮮半島東側の水域」「東海」表記に関しては、政府の指針が変更されたというよりは、米海軍が訓練相手の韓国海軍に配慮した表現との見方が強い。
◇国会 尹政権初の国政監査スタート
国会は4日から3週間、政府機関などに対する国政監査を実施する。14の常任委員会が783機関を対象に監査を行う。尹錫悦(ユン・ソクヨル)政権発足後初めての国政監査となる。初日の4日には法制司法委員会や外交統一委員会、国防委員会など12の常任委員会が監査を実施する。与党「国民の力」は文在寅前政権の疑惑などを追及する構えだ。一方、最大野党「共に民主党」は政府と与党の失策を批判し、政権への攻勢を強める方針だ。
◇政府組織改編案近く発表へ 女性家族部廃止・在外同胞庁新設か
政府と与党「国民の力」、大統領室は3日に開かれた政府・与党協議会で、尹錫悦大統領の大統領選での公約を盛り込んだ政府組織改編案をまとめ、近く発表することを決めた。政府と与党は、女性家族部の廃止や在外同胞庁の設立、宇宙航空庁の新設などを盛り込む方向で話し合っているとされる。また、国家報勲処を「国家報勲部」に昇格させ、観光庁を新設する案も検討しているという。
◇新規コロナ感染者 1万6423人
中央防疫対策本部は、4日午前0時現在の国内の新型コロナウイルス感染者数は前日午前0時の時点から1万6423人増えたと発表した。新規感染者数は2日連続で2万人を下回った。重症者は353人、新たな死者は19人だった。