韓国 きょうのニュース(10月4日)
◇外交部「北非核化の環境づくりへ」 日本とは首脳シャトル外交復活めざす
外交部は国会外交統一委員会による国政監査用に提出した報告書で、北朝鮮の核への対応に関し「核の脅威を抑え、核開発を断念させ、対話と外交を通じて非核化を推進する、全体的かつ均衡のとれたアプローチ法」で取り組む立場を改めて示しながら、「北が非核化の道に復帰せざるを得ない状況をつくる」と表明した。また、「首脳のシャトル外交を復活させて信頼関係を回復し、これを土台に懸案の速やかな解決策づくりへ引き続き努力する」と説明。歴史問題を巡って被害者側を含め幅広く国内の意見を集約する一方、韓日外交当局間の緊密な対話と協議を加速させていく方針を示した。
◇北ミサイル 日本上空通過し約4500キロ飛行
韓国軍の合同参謀本部によると、北朝鮮は4日午前7時23分ごろ、北西部の慈江道舞坪里付近から中距離弾道ミサイル(IRBM)1発を発射した。ミサイルは日本上空を通過した。ミサイルの飛行距離は約4500キロ、高度は約970キロ、速度はマッハ17(音速の17倍)と探知された。北朝鮮のミサイルが日本列島を越えるのは2017年以来、約5年ぶりとなる。北朝鮮が1月30日、同じ場所から発射したIRBM「火星12」の飛行距離は約800キロ、高度は約2000キロで、最高速度はマッハ16とされていた。
◇NSCで北発射を強く非難 尹大統領は韓米日協力強化指示
北朝鮮の中距離弾道ミサイル(IRBM)発射を受け、韓国大統領室は国家安全保障会議(NSC)常任委員会を開いた。NSCでは北朝鮮のIRBM発射は国連安全保障理事会決議に対する明白な違反であり、朝鮮半島と北東アジアを含む国際社会の平和を脅かす重大な挑発行為として、強く非難した。尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領はNSCに途中から出席し、北朝鮮のIRBM発射は国連の普遍的な原則と規範に明白に違反するものと指摘。北朝鮮の核・ミサイル挑発は韓米日を含む域内外の安全保障協力を一層強化させると強調し、米国の拡大抑止強化、韓米日安保協力の強化に向けた協議実施を指示した。
◇BTSの軍服務「望ましい」 国防相
李鐘燮(イ・ジョンソプ)国防部長官は国会国防委員会による国政監査で、世界的な人気を誇る男性グループ・BTS(防弾少年団)メンバーの兵役問題について、「兵務履行の公正性や公平性の次元からBTSの軍服務が望ましいと思う」との考えを示した。韓国ではBTSなど一定以上の功績を残した大衆文化芸術者の兵役義務を事実上免除し、兵役特例の対象とする問題を巡り議論が起きている。現在、国会では大衆文化芸術者を兵役特例の対象とする内容の複数の兵役法改正案が審議されている。
◇女性家族部廃止へ 保健福祉部内に「女性家族本部」新設を検討
近く発表される政府組織改編案に、女性家族部を廃止する代わりに保健福祉部内に次官級の「女性家族本部」(仮称)を新設する案が盛り込まれることが分かった。聯合ニュースの取材によると、政府と与党「国民の力」は大統領選で尹錫悦大統領が公約に掲げた女性家族部の廃止を現実化するにあたり、同部が担ってきた主な役割や機能を新設される女性家族本部に移管する方策を検討している。女性家族部の業務のうち、女性雇用関連の部署は雇用労働部に移管する案も浮上している。
◇迎賓館の新築断念 大統領室庁舎利用へ
大統領室は迎賓館の新築を事実上断念し、海外首脳の来韓時にはソウル・竜山の大統領室庁舎内の施設を宴会場などとして利用することを決めた。大規模な外賓の訪問により庁舎内の空間が不足する場合は、近くの国立中央博物館などの外部施設を利用する方策も検討しているという。大統領室の関係者は聯合ニュースの取材に対し「迎賓館の新築は事実上取りやめになった」として「竜山庁舎内の施設を代わりに利用せざるを得ない」と述べた。
◇飲食店での使い捨ておしぼり使用禁止 環境部が3年間猶予を検討
環境部は国会環境労働委員会の国政監査を控えて国会に提出した業務報告に、飲食店での使い捨ておしぼりの使用を禁止する措置の実施を3年間猶予するとの内容を盛り込んだ。これに先立ち、同部は今年1月、食品接客業者に対し合成樹脂で作られた使い捨ておしぼりの使用を禁じる資源リサイクル法施行規則改正案を告示した。環境部の関係者は「業界側から、おしぼりの材質を変えるためには3年程度必要だという意見が提起された」と説明した。