金東吉・延世大名誉教授が死去 保守派の重鎮
記事一覧
2022.10.05 09:45
【ソウル聯合ニュース】保守論壇の重鎮として知られる金東吉(キム・ドンギル)延世大名誉教授が4日、死去した。94歳だった。
金氏は2月に新型コロナウイルスに感染後、回復したものの3月に健康状態が急激に悪化。入院後も容体が好転しないまま息を引き取った。
1928年、現在の北朝鮮中部・平安南道孟山郡生まれの金氏は、延世大史学科の教授を務めながら社会運動や政治にも深く関与した。
軍部独裁時代には社会・政治批判を行い、74年には全国民主青年学生総連盟(民青学連)の名義で民主化を求めるビラがまかれ、韓国中央情報部(KCIA、国家情報院の前身)によって詩人・金芝河(キム・ジハ)氏ら1000人以上が連行された「民青学連事件」に関わったとして起訴され、懲役15年の判決を言い渡された。80年の「金大中(キム・デジュン)内乱陰謀事件」にも関与し、大学から2回解職された。
これ以降、民主化運動と距離を置いた金氏は、故・鄭周永(チョン・ジュヨン)現代グループ会長が立ち上げた「統一国民党」に入党し本格的に政界入り。 92年、第14代国会議員選挙に出馬して当選した。
晩年は保守論客として活動し、今年初めには中道系野党「国民の党」(当時)から大統領選に出馬した安哲秀(アン・チョルス)候補の後援会長を務めた。
ynhrm@yna.co.kr
キーワード