韓国 きょうのニュース(10月5日)
◇米原子力空母が再び朝鮮半島近海へ 北朝鮮ミサイル受け
韓国軍の合同参謀本部は5日、韓米合同演習を終えて韓国の海域を離れた米海軍の原子力空母「ロナルド・レーガン」(10万3000トン)が同日に朝鮮半島東の東海に再び展開される予定だと発表した。ロナルド・レーガンを中心とする空母打撃群の朝鮮半島への再出動は極めて異例。北朝鮮による4日の中距離弾道ミサイル(IRBM)発射を受けた韓米国防相の協議で決まったという。
◇北ミサイル発射 大統領室高官「核実験への段階別シナリオ」
北朝鮮が中距離弾道ミサイル(IRBM)の発射など挑発行為を続けていることについて、大統領室高官は5日、記者団に「7回目の核実験の可能性を高めるための段階別シナリオではないかと判断している」との認識を示した。同高官は「最近の一連の状況をみると北のミサイルの飛行距離が伸び続けており、ミサイル関連プラットフォームが変わっている」と指摘したうえで「韓米がすべてのレベルで緊密に連携している」と述べた。また、「韓米、韓米日の連携を一層強化し、北の無謀な挑発には必ず代価が伴うことを認識させるため、国際社会と緊密に協力する」と強調した。
◇弾道ミサイル落下 韓国軍「住民驚かせ遺憾」
韓国軍の関係者は、北朝鮮の中距離弾道ミサイル(IRBM)発射への対抗措置として韓米両軍がミサイルを発射した際、韓国軍の弾道ミサイル「玄武2C」が正常に飛行せず軍基地内に落下したことに関し「近隣住民の皆さんをひどく驚かせてしまったようで、大変遺憾」と記者団に述べた。同関係者は「現時点で民家や民間、人命の被害は確認されていない」とし、正確な原因を調べていると説明した。
◇女性家族部廃止へ 政府が最大野党に組織改編案報告
行政安全部は5日、女性家族部を廃止し、関連業務を保健福祉部に移管する案を柱とする政府組織法の改正案をまとめていると最大野党「共に民主党」に報告し、同党の意見を聴いた。女性家族部の廃止は尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領が大統領選で公約に掲げていた。共に民主党の院内報道官は記者団に、「(女性家族部長官を保健福祉部の)次官級の本部長に格下げした場合、性犯罪関連政策を議論する際に国務委員(閣僚)ではないため他の官庁との交渉力など機能が弱体化する可能性があることに深刻な憂慮と問題意識があることをしっかり伝えた」と述べた。また、「女性を対象にした犯罪などが依然として繰り返されており、国連でも性(ジェンダー)平等関連の独立官庁の必要性を勧告しているのが国際的な状況」と説明した。
◇屋内でのマスク着用義務 冬のコロナ流行後に段階的緩和へ
疾病管理庁は、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐための屋内でのマスク着用義務について、冬の流行以降に段階的に緩和する方針を示した。同庁は国会保健福祉委員会による国政監査で「国家感染症危機対応諮問委員会の議論を経て(屋内でのマスク着用義務の)基準、範囲や時期などの調整策を議論する予定だ」と明らかにした。 当局は先月末、50人以上が集まる屋外でマスクを外せるようにするなど、屋外でのマスク着用義務を全面解除した。