ソウル・景福宮の横に大規模広場 7日午後から一般開放
【ソウル聯合ニュース】韓国・ソウル市中心部、旧王宮「景福宮」の隣の広さ3万7117平方メートルの土地(鍾路区松ヒョン洞)が整備され、「開かれた緑地広場」として7日午後5時半から一般開放される。ソウル市が6日発表した。ここには故李健熙(イ・ゴンヒ)サムスングループ会長の遺族が寄贈した文化財と美術品を所蔵する「李健熙寄贈館」(仮称)が建設される予定で、広場はひとまず、寄贈館が着工する2024年12月までの約2年間開放される。
この土地はソウル市庁前にあるソウル広場の3倍ほどの大きさ。これまでは4メートルの高い壁に囲まれていたが、1.2メートルの石の塀にして外から見えるようにした。内側に1万平方メートルの芝生を敷き詰め、周りに植物を植えた。
市は一時開放期間、市民が広場で憩えるようにする。広場に設けられた歩道は、近くの観光スポットの仁寺洞から景福宮と北村に通じる近道として利用できる。
文化芸術イベントなどにも活用する。23年5~10月に「ソウル建築ビエンナーレ」をここで催す予定。今年ソウルで初めて開かれた世界的なアートフェア「フリーズ・アートフェア」の来年の開催地としても検討する。
25年以降は李健熙寄贈館を中心とする文化公園の造成を進め、27年の完成とオープンを目指す。
この土地は市の中心部にありながら、110年余りにわたって高い塀に囲まれたままだった。朝鮮王朝時代は主に王族が住んでいたが、1910年に日本に併合されると朝鮮殖産銀行の社宅ができた。45年に光復(植民地支配からの解放)を迎え、97年まで在韓米国大使館職員の宿舎が置かれた。その後、土地の所有権は韓国政府からサムスン生命、大韓航空と移転したが、実際に活用されていなかった。
ソウル市は20年6月、公園に整備する計画を発表。22年7月には所有権が大韓航空から韓国土地住宅公社に移された。近くソウル市の所有に変更される見通しだ。
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