北朝鮮国連大使 米に「核の傘」提供自粛・韓米演習中止要求
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2022.10.12 10:44
【ニューヨーク聯合ニュース】北朝鮮の金星(キム・ソン)国連大使は11日(米東部時間)、国連総会第1委員会(軍縮)で演説し、朝鮮半島情勢不安の原因は米国にあるとして、「核の傘」の提供や韓米合同軍事演習の中止を求めた。
金氏は「覇権を維持しようとする米国の横暴と独断が世界各地で行われる軍備拡張競争の根本的な原因」と主張。米軍の戦略爆撃機B52Hなど戦略兵器の展開や韓米演習「乙支フリーダムシールド(UFS)」、米軍原子力空母「ロナルド・レーガン」の朝鮮半島展開などを取り上げ、「米国の軍事的膨張は朝鮮半島で最も明確な兆候が見られる」と批判し、北朝鮮が「米国の敵対行為に対抗するため自衛的な手段として武装すること」は国連憲章や国際法に保障されている自衛権の行使だと強調した。
また、「われわれの自衛力の主な任務は敵の軍に侵略と軍事的な攻撃の試みを放棄させ、戦争を抑制すること」と主張。「完全な核兵器の廃棄を実現するためには米国が核廃棄の先頭に立ち、核の傘の提供を自粛しなければならない」と述べた。そのうえで、米国に対し、「軍備増強、核兵器を動員した合同軍事訓練を中止するとともに国連軍司令部を解体し、北朝鮮に対する軍事的脅威を根絶すべきだ」と求めた。
日本に対しても「日本の軍国主義の復活や軍事強国としての浮上は朝鮮半島を含む域内の平和と安定に対する最も深刻な脅威」と批判した。
一方、「責任ある核兵器保有国として北朝鮮は他国に核兵器を配備したり共有したりしない」と述べた。
kimchiboxs@yna.co.kr