韓日結ぶ海の便は来月再開か 検疫施設など準備
記事一覧
2022.10.13 07:10
【釜山聯合ニュース】日本政府が新型コロナウイルスの水際対策を大幅に緩和し、韓国を含む68カ国・地域を対象に観光などで訪れる短期滞在者の査証(ビザ)免除措置を再開したが、韓日を結ぶ航路の運航は休止が続いている。
再開の遅れは、港湾の検疫施設などの準備が整っていないためで、業界関係者は11月中旬以降には運航が再開されると期待しているという。釜山港湾公社などの関係者が13日、明らかにした。
釜山と日本の各地を結ぶ航路の運航は、2020年3月以降、休止している。
航空運賃が高騰しているなか、船舶を利用した日本旅行を計画する人から問い合わせが殺到しているものの、業界は予約を受けられず地団駄を踏んでいるという。
業界関係者は、国際航路の運航過程で新型コロナ感染者が発生すると船舶の運航が中止になる可能性があり、正確な防疫指針が用意されるまで待っていると説明した。
新型コロナ禍前には釜山と日本を結ぶ航路は七つあり、計12隻が運航していた。
釜山から下関、博多、大阪、対馬などに向かう船舶は09年以降、年平均120万人を運んだ。
18年には過去最多の143万人が船舶を利用して日本を訪問したが、19年は韓日関係の冷え込みにより旅客数が急激。新型コロナが世界的に大流行してからは休止が続いている。
そのため、釜山港を利用し韓日を結ぶ航路の運航を行っていた船会社9社のうち、2社が廃業し、残りの7社のうち4社も運航できずにいる。
現在運航中の船は下関や博多、大阪に貨物だけを運んでいる。
一部の船会社が船舶を処分したことで、運航が再開されても韓日の航路に投入できる船はフェリー4隻と高速船3隻に減った。
yugiri@yna.co.kr