金正恩氏が長距離巡航ミサイル試射を指導 核戦力強化へ「総力」
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2022.10.13 08:45
【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の朝鮮中央通信は13日、金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党総書記)が前日に戦術核運用部隊の長距離戦略巡航ミサイルの試射を現地指導したと報じた。
ミサイルは2発発射され、黄海の上空に設定された楕円(だえん)と8の字型の飛行軌道に沿って2時間50分34秒かけて2000キロ飛行し、標的に命中したという。
この長距離戦略巡航ミサイルの発射実験は「戦闘的な性能と威力を一層高め、全般的な作戦運用体系の信頼性と技術的安定性の確証を再度得ること」に目的が置かれたと、中央通信は伝えた。
金正恩氏は「敵たちを一挙に制圧できる徹底した実戦準備態勢を今一度立証した」と結果に満足した。この日のミサイル発射を「敵たちに再び送るわれわれの明白な警告」としながら、「国家核戦闘武力の無限大かつ加速的な強化発展に総力を集中しなければならない」と強調した。
北朝鮮は韓米合同演習などに反発し、金正恩氏が立ち会う中、先月25日から今月9日にかけ中・長距離弾道ミサイルを相次ぎ発射したのに続き、さらに巡航ミサイルも発射して挑発を重ねている。
韓国軍当局は北朝鮮の今回の巡航ミサイルを探知したものの、すぐさま公表しなかった。弾道ミサイルとは異なり国連安全保障理事会の北朝鮮制裁決議違反ではないことから、発表を見送ったようだ。
mgk1202@yna.co.kr