砲撃受け北朝鮮に抗議文書 軍事合意の順守求める=韓国国防部
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2022.10.14 11:43
【ソウル聯合ニュース】韓国国防部は14日、北朝鮮による相次ぐ挑発に抗議する内容の文書を北朝鮮側に送ったと明らかにした。
同部関係者によると、同日未明の北朝鮮による海上緩衝区域内への砲撃が2018年9月に結んだ南北軍事合意違反であることを指摘し、合意の順守と再発防止を促す将官級軍事会談首席代表名義の文書を軍通信回線を通じて北朝鮮に送った。将官級軍事会談の首席代表は陸軍少将のキム・ソンミン政策企画官を指す。
韓国軍合同参謀本部によると、北朝鮮は14日午前1時20分ごろから同25分ごろまで南西部の黄海道から黄海に向け約130発、午前2時57分ごろから3時7分ごろまで南東部の江原道から朝鮮半島東の東海へ約40発、それぞれ砲兵射撃を実施した。
韓国領海への砲弾落下は確認されていないが、落下地点が南北軍事合意に基づいて設定された海上緩衝区域内だったことから、韓国軍は明白な軍事合意違反だと判断している。
一方、13日午後10時半ごろから14日午前0時20分ごろにかけては、北朝鮮の軍用機約10機が有事に備えて韓国軍が北朝鮮上空に設置している「戦術措置線」より南の空域を威嚇飛行した。
これを受け、合同参謀本部は「北が軍事合意に違反し、挑発を重ねて朝鮮半島に軍事的緊張をもたらしていることに対し、厳重に警告するとともに即刻中止を強く求める」とする声明を発表した。
tnak51@yna.co.kr