尹大統領「独占による市場歪曲には必要な対応」　カカオトークの障害巡り

【ソウル聯合ニュース】韓国の尹錫悦（ユン・ソクヨル）大統領は１７日、国内で圧倒的なシェアを持つコミュニケーションアプリ「カカオトーク」で障害が発生したことを巡り、独占による市場の歪曲（わいきょく）には国が必要な対応を取るとの考えを示した。

　大統領室に出勤した際、今回の事態の一因として市場の独占も指摘されるが構造見直しを考えるかとの記者の質問に「その通りだ」と応じ、「独占や寡占状態で市場が歪曲されている場合、さらには（独占によって）国の基盤インフラのような水準をなしている場合は、国民の利益のため制度面で国が必要な対応を取るべきだ」と述べた。こうした問題は公正取引委員会が検討していると説明した。　

　尹大統領は「私は企業の自律と創意を尊重する自由市場経済の考えを持っているが、それは市場そのものが公正な競争システムによって資源と所得が合理的に配分されるということを前提にするものだ」と指摘した。

　また、先週末はカカオトークを使う多くの国民がサービス中断で困ったはずだとし、「民間企業が運営する通信網だが、国民にしてみれば国の基盤通信網に他ならない」と安定運営の重要性を強調した。

tnak51@yna.co.kr