徴用被害者の韓国人女性が死去 不二越の工場に動員
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2022.10.18 11:07
【ソウル聯合ニュース】日本による植民地時代の韓国人徴用被害者のキム・オクスンさんが死去した。93歳だった。
韓国市民団体の民族問題研究所によると、キムさんは16日に亡くなった。
1929年に西部の全羅北道群山市で生まれたキムさんは1945年4月、16歳のときに勤労挺身隊として不二越の富山工場に動員され、同年11月に帰国した。徴用被害者が不二越を相手取り起こした損害賠償請求訴訟を報道で知り、2015年4月から原告に加わった。
太平洋戦争時の軍需工場に指定された機械メーカーの不二越は、小学校を卒業したばかりの少女ら約1600人の朝鮮半島出身者に重労働を強いた。
動員された被害者らは2003年に同社を相手取り富山地裁に損害賠償請求訴訟を起こしたが、地裁は1965年の日韓請求権協定を根拠に原告敗訴の判決を下した。最高裁も2011年に原告の上告を棄却した。
被害者らは2013年に韓国で損害賠償請求訴訟を起こし、19年1月に二審で勝訴。現在、大法院(最高裁)の判断を待っている。
hjc@yna.co.kr