韓国 きょうのニュース(10月18日)
◇前国防相らの逮捕状請求 北朝鮮軍による射殺事件巡り
ソウル中央地検は18日、文在寅(ムン・ジェイン)前政権期に黄海上で起きた北朝鮮軍による韓国人男性公務員の射殺事件を巡り、当時の国防部長官だった徐旭(ソ・ウク)氏と海洋警察庁長だった金洪熙(キム・ホンヒ)氏の逮捕状を請求した。今年6月に遺族の告発で捜査が始まって以降、検察が関係者の逮捕状を請求したのは初めて。徐氏は、男性が自ら北朝鮮に渡ったとする政府の判断と食い違う内容の傍受情報などを収めた軍事機密を軍事統合情報処理システムから削除したり、軍合同参謀本部の報告書に虚偽の内容を記したりするよう指示したとして、職権乱用や虚偽公文書作成、共用電子記録の損傷などの疑いが持たれている。
◇カカオトークの障害 発生から4日目も完全復旧に至らず
15日に発生したデータセンターの火災による韓国最大のコミュニケーションアプリ「カカオトーク」などの障害は、18日午後になっても完全復旧に至っていない。サービス運営者であるカカオと、データセンターを管理するSK株式会社C&Cによると、サービスの完全復旧と電力供給が完了するタイミングを正確に予測するのは難しい状況だ。18日午前の時点で11のサービスは復旧が完了したが、カカオトークやポータルサイトのダウムなどはまだ完了していない。
◇大統領専用機の交代 現政権内に機種選定へ
政府が推進している大統領専用機の一つ「空軍2号機」の交代を巡り、現政権の任期内に機種の選定が行われる見通しだ。国防部の関係者は「空軍2号機の運営のために費用、運営効率性、実際の実用化の時期などを考慮し、現在綿密に検討している」と説明した。同部によると、空軍2号機の交代は前政権時代の2018年7月に国家安全保障会議(NSC)で可決された。
◇BTS入隊後の公演 「国益・国家的行事なら参加機会」
国防部のムン・ホンシク報道官職務代理は定例会見で、人気音楽グループ・BTS(防弾少年団)メンバーの軍入隊後の公演出演に関し「公益目的の国家的行事や国益のために行われる行事がある時は、本人が希望するなら参加の機会を提供するという立場」と述べた。BTS所属事務所側が17日、メンバーが順次入隊して兵役の義務を果たすと表明したことを受け、入隊したメンバーの公演出演をどの程度認めるか記者団から質問され、答えた。
◇賃金労働者の25%が月給21万円未満 配達員45万人突破
統計庁が公表した資料によると、今年4月時点で月平均賃金が100万ウォン(約10万4700円)未満の賃金労働者は202万7000人で、全体(2150万6000人)の9.4%を占めた。月給が100万~200万ウォン未満の人は342万6000人(15.9%)と集計された。賃金労働者の25.3%は月給が200万ウォン(約21万円)に届かなかった。就業者の職種別では配達員が前年比2万6000人増加し、初めて45万人を突破した。一方、販売員と営業職は減少した。