韓国 けさのニュース(10月20日)
◇検察 最大野党本部の家宅捜索ひとまず断念
ソウル郊外の城南市大庄洞の都市開発疑惑を捜査している検察当局は19日、同開発事業に関与した業者から裏金を受け取った疑いで拘束した金湧(キム・ヨン)民主研究院副院長の勤務先である同院の家宅捜索のため、同院が入っている最大野党「共に民主党」の党本部に入ろうとしたが同党の猛反発を受けひとまず断念した。金氏は李在明(イ・ジェミョン)同党代表の最側近とされる。検察は同日午前、金氏を拘束。午後に捜索令状を取った党本部で家宅捜索を行おうとした。だが、同党の国会議員らが激しく抗議して党本部への立ち入りを阻止し、約7時間後の午後10時半すぎに引き上げた。
◇北朝鮮住民の強制送還 検察が文在寅氏側近を取り調べ
文在寅(ムン・ジェイン)前政権時代の2019年に北朝鮮住民2人を強制送還した事件を捜査しているソウル中央地検は19日、文氏側近の盧英敏(ノ・ヨンミン)元大統領秘書室長を被告発人として出頭させ、約12時間半にわたり取り調べた。検察は当初、盧氏に16日に出頭するよう求めたが、この日程がメディアに知られたため出頭日を変更した。検察は、北朝鮮漁船の乗組員16人を殺害したと推定される住民2人の強制送還に盧氏が関与した疑惑について調べた。
◇EUが北朝鮮人権決議案の文言巡る協議開始 韓国も参加
北朝鮮の人権侵害を非難する決議案の国連での採択に向けて、欧州連合(EU)と主要国の協議が始まった中、韓国も協議に加わったことが20日、分かった。外交関係者によると、EUは年末の国連総会に提出する同決議案の草案を作成し、韓国など主要国と文言について協議している。決議案は毎年EUが作成した草案を主要国が回覧後、文言について協議し、年末に国連総会で採択される段階を踏む。韓国は2019年から南北関係に与える影響などを考慮し共同提案国に加わらなかったが、今年は4年ぶりに加わる予定だ。
◇全国的に晴れ 中部内陸などで濃霧
20日は全国的に晴れる見通しだ。午前中は中部内陸、全羅北道内陸、慶尚北道北部内陸を中心に濃霧が発生するところがあり、そのほかの地域でも霧が発生するところがありそうだ。午前9時現在の気温はソウル9.6度、仁川12.4度、水原12.0度、春川4.7度、江陵14.9度、清州8.3度、大田9.3度、全州10.6度、光州11.8度、済州17.5度、大邱9.2度、釜山17.6度、蔚山12.9度、昌原11.3度。
◇新規コロナ感染者 2万5431人
中央防疫対策本部は20日、この日午前0時現在の国内の新型コロナウイルス感染者数は前日午前0時の時点から2万5431人増えたと発表した。新規感染者数は1週間前に比べ約1500人少ない。