最大野党代表側近の逮捕状請求 政治資金法違反の容疑で=韓国検察
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2022.10.21 09:08
【ソウル聯合ニュース】韓国のソウル中央地検は21日、政治資金法違反の疑いで最大野党「共に民主党」代表の李在明(イ・ジェミョン)氏の最側近とされる金湧(キム・ヨン)民主研究院副院長の逮捕状を請求した。
金氏は昨年4~8月、城南都市開発公社のユ・ドンギュ元企画本部長らと共謀し、ソウル郊外にある城南市大庄洞の都市開発事業に関わった民間業者から4回にわたり計8億4700万ウォン(約8900万円)の違法な政治資金を受け取った疑いが持たれている。同時期、共に民主党は大統領選候補を選ぶための予備選を準備していた。金氏は予備選で李氏陣営の総括副本部長を務め、資金調達や組織管理などを担当した。
検察は金氏が昨年2月、ユ氏に対し、大統領選の選挙資金として20億ウォンを要求したとみている。ユ氏がこの要求を民間業者に伝え、業者が現金を用意してユ氏らを通し金氏に伝達したとしている。
検察はユ氏や民間業者らから供述を得た。業者の関係者が裏金の伝達時期や場所、金額を記したメモも確保したようだ。
検察は19日に金氏を拘束。共に民主党の党本部に入っている民主研究院の家宅捜索をしようとしたが、同党の反発で捜索は行われなかった。
金氏は「(検察が)罪をつくり出している」として、「疑惑は事実ではない」と容疑を否定するコメントを出した。検察の取り調べでもユ氏に金品を要求したことも受け取ったこともないと容疑を全面的に否定しているという。李氏も20日、「違法な資金は1ウォンも使ったことがない」として、「金副院長は長年共にしてきた人で、彼の潔白を信じる」と述べた。
kimchiboxs@yna.co.kr