韓国最大野党代表 都市開発巡る疑惑に特別検察捜査提案=与党は拒否
記事一覧
2022.10.21 13:28
【ソウル聯合ニュース】韓国最大野党「共に民主党」の李在明(イ・ジェミョン)代表は21日に国会で記者会見を開き、ソウル郊外の城南市大庄洞の都市開発事業を巡る不正疑惑を解明するため特別検察官による捜査を提案した。これに対し、与党「国民の力」は「意図的な時間稼ぎ」などとして拒否する姿勢を示した。
李氏は「特別検察官の捜査はこれまでに提起された全ての疑惑を網羅すべきだ」と指摘。「大庄洞開発と(同事業で多額の利益を得た資産管理会社)火天大有の実態解明はもちろん、結果的に不正勢力の資金を守ることになった(尹錫悦=ユン・ソクヨル=)大統領の(検事時代の)釜山貯蓄銀行捜査の問題点と疑惑、それに関する虚偽事実公表疑惑について調べる必要がある」と訴えた。
大庄洞開発は李氏が城南市長だった時代に推進した都市開発事業だ。検察当局は19日、昨年4~8月に同開発事業に関与した業者から違法な政治資金を受け取った疑いで、李氏の最側近とされる金湧(キム・ヨン)民主研究院副院長を拘束。21日に金氏の逮捕状を請求した。
検察は、金氏が受け取った裏金が李氏の大統領選資金に使われた可能性を調べている。李氏は今年3月の大統領選に共に民主党の公認候補として出馬した。
検察が大統領選資金に捜査の狙いを定めている中、李氏は行政や検察当局から独立して捜査を行う特別検察制度の導入を訴えることで自身の潔白を主張するとともに「司法リスク」局面の転換を図ろうとしているようだ。
tnak51@yna.co.kr