ミサイル落下を懸念する声に「代替戦力は十分」 韓国国防部
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2022.10.23 14:36
【ソウル聯合ニュース】韓国国防部は23日、北朝鮮の中距離弾道ミサイル(IRBM)への対抗措置として発射した弾道ミサイル「玄武2C」が正常に飛行せず落下したことに対し、一部で軍の対応体制を懸念する声が上がっていることについて、「(玄武2Cを)代替できる十分な戦力を保有している」と明らかにした。
また、「北の地上、海上、空中でのさまざまな挑発に対し、軍は強力な韓米防衛体制に基づき厳重に状況を管理している」と強調。「韓米は北の核・ミサイル挑発兆候を事前に探知・防衛するとともに有事の際に圧倒的に打撃できる能力を備えており、さまざまな韓米合同訓練などを通じ実戦的な対応態勢も強化している」と伝えた。
そのうえで、「監視偵察資産(兵器)の拡充を含め、『韓国型3軸体系』能力を画期的に強化する」とし、「米国の拡大抑止の実行力を高め、高度化した北の核・ミサイル脅威を抑止し対応できる能力と態勢を一層確固たるものにする」と強調した。
韓国型3軸体系は、北朝鮮のミサイル発射の兆候を探知して先制攻撃するキルチェーン、発射されたミサイルを迎撃する韓国型ミサイル防衛体系(KAMD)、北朝鮮から攻撃された場合に指導部などに報復攻撃を行う大量反撃報復(KMPR)からなる。
韓国軍は4日、北朝鮮の中距離弾道ミサイル発射に対抗し玄武2Cを発射したが、正常に飛行せず基地内に落下した。また5日に発射した地対地ミサイル「ATACMS」2発のうち1発は飛行中に追跡信号が途絶えた。このため、国防部などに対する国会の国政監査では軍を叱責する声が上がり、ミサイル能力の不備を指摘する報道も出ている。
kimchiboxs@yna.co.kr