韓国製造業の32%が50歳以上 平均年齢43.0歳=日本に迫る
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2022.10.26 08:53
【ソウル聯合ニュース】韓国の製造業は労働者の3割超が50歳以上と高齢化が進んでおり、製造業労働者の平均年齢は43歳で日本に迫っていることが分かった。韓国経済団体の全国経済人連合会(全経連)が26日までに分析した。
全経連によると、2001年に国内製造業の労働者のうち50歳以上が占める割合は11.0%だったが、21年には31.9%とほぼ20ポイント急増した。50代が9.0%から23.9%に、60歳以上が2.0%から8.0%にそれぞれ拡大。40代も25.4%から27.0%に小幅増加した。
一方で15~29歳の若者の割合は01年の29.7%から21年には14.8%と14.9ポイント落ち込み、30代も33.9%から26.4%に減少した。
主要国と比較しても韓国製造業の高齢化ペースは速い。韓国では労働者の平均年齢が11年の39.2歳から21年には43.0歳に上昇した。日本は41.6歳から43.1歳に小幅上昇。米国は44.1歳から44.2歳と、ほぼ横ばいだった。
全経連は、韓国製造業で労働者の高齢化に伴う人件費上昇などにより労働コストが急速に膨らみ、そのペースが労働生産性の向上速度を上回っている点を問題視した。製造業の労働費用総額が11年から20年までに23.5%増加したのに対し、労働生産性指標の上昇率は16.2%だった。
これを踏まえ全経連は「職務遂行能力あるいは職務の価値に応じて賃金を決める給与制度に転換すべきだ」と指摘。硬直化した労働市場を柔軟化し、若者に雇用の門戸を広げる必要があるとした。
mgk1202@yna.co.kr