韓国と太平洋島しょ国が釜山で外相会議 気候変動など実質的協力拡大へ
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2022.10.26 20:52
【ソウル聯合ニュース】韓国の朴振(パク・ジン)外交部長官は26日、5回目となる太平洋島しょ国との外相会議を南部の釜山で開き、域内情勢について話し合い、実質的協力を拡大することを確認した。同部が同日伝えた。
「回復力のある青い太平洋のためのビジョン:自由、平和、繁栄」をテーマに開かれた今回の会議には、12カ国の太平洋島しょ国の代表や「太平洋諸島フォーラム(PIF)」の事務局長などが参加した。
今回の会議で韓国と太平洋島しょ国側は開発協力、気候変動、海洋、水産などの分野で実質的協力を持続して拡大していくことで一致した。気候変動への対応に向け、緊密な協力の必要性も改めて確認した。
韓国は2008年に発足した韓国・PIF協力基金を通じ、気候変動への対応、違法漁業や海洋汚染への対応などのため年間150万ドル(約2億2000万円)規模の支援を行っている。
また、出席者らは北朝鮮の核・ミサイルが朝鮮半島だけでなく地域や世界の平和・安定にとって重大な脅威であるとの認識でも一致し、国際社会の断固たる対応や北朝鮮の交渉への復帰を求めていくことを申し合わせた。
朴氏は2030年国際博覧会(万博)の釜山誘致についても参加国の関心と支持を求めた。
韓国政府は来年、韓国で太平洋島しょ国との初の首脳会合を開催するなど、同地域との関係強化を進めている。
韓国と太平洋島しょ国による外相会議はこれまで2011年と14年、17年、21年に開かれた。昨年オンライン形式で開かれた第4回会議では、会議を2年ごとに開催することで合意した。今年は開催年ではないが、5年ぶりの対面方式で開かれた。
yugiri@yna.co.kr
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