韓国7~9月期のGDP成長率0.3% 消費と設備投資が増加
【ソウル聯合ニュース】韓国銀行(中央銀行)が27日発表した韓国の7~9月期の実質国内総生産(GDP、速報値)は前期比0.3%増加した。新型コロナウイルス対策の行動制限の解除などにより民間消費が増え、設備投資も伸びた。一方で輸入が輸出の増加率を大きく上回り、GDPの押し下げ要因となった。
四半期ベースの成長率は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で20年1~3月期(1.3%減)と4~6月期(3.0%減)に連続でマイナスとなったが、7~9月期(2.3%増)は持ち直した。10~12月期(1.2%増)、21年1~3月期(1.7%増)、4~6月期(0.8%増)、7~9月期(0.2%増)、10~12月期(1.3%増)、22年1~3月期(0.6%増)、4~6月期(0.7%増)に続き7~9月期(0.3%増)まで、9期連続のプラスを維持している。
韓国銀行は9月に、7~9月期と10~12月期の成長率がそれぞれ0.1~0.2%なら、今年の成長率予測(2.6%)に達するとの見方を示していた。7~9月期の速報値なら、年間の2.6%達成は十分に可能性がある。
7~9月期を部門別にみると、民間消費が乗用車などの耐久財と飲食・宿泊などのサービスを中心に1.9%増加した。
設備投資は半導体製造装置などの機械類と輸送用機械が増え、5.0%と大幅に伸びた。建設投資は非居住用の建築増加により0.4%増えた。
政府消費(政府支出)は0.2%増だった。
輸出は半導体が振るわなかったものの、輸送用機械とサービスの好調に支えられ1.0%増加し、マイナスとなった4~6月期(3.1%減)からプラスに転じた。だが、輸入が原油と機械・装置を中心に5.8%増と、輸出の伸び率を大きく上回った。輸出から輸入を差し引いた純輸出が、GDPを1.8ポイント押し下げた。
経済活動別の成長率は農林漁業が5.5%、建設業が1.8%、サービス業が0.7%のプラスだった。製造業はコンピューター、電子・光学機器、化学製品などが低調で、1.0%のマイナス。
実質国内総所得(GDI)は交易条件の悪化が響き、前期比1.3%減少した。
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