北のミサイル 230キロ飛行・高度は24キロ=韓国軍
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2022.10.28 15:45
【ソウル聯合ニュース】韓国軍合同参謀本部は28日、北朝鮮が同日午前11時59分ごろから午後0時18分ごろまでに東部の江原道・通川から朝鮮半島東の東海上に短距離弾道ミサイル(SRBM)2発を発射したと発表した。ミサイルの飛行距離は約230キロ、高度は約24キロ、速度はマッハ5(音速の5倍)だったという。
高度24キロは韓国に配備されている米国の最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD、サード)」の最低迎撃可能高度である50キロより低い。地対空誘導弾パトリオット(PAC3)の射程には入る。ただ、専門家らは低高度でマッハ5の速度で飛行すれば迎撃は容易ではないと指摘する。韓国国防安保フォーラム(KODEF)のシン・ジョンウ事務局長は「韓米の探知を最大限避けようとしたと推測される」との見解を示した。
北朝鮮は短距離弾道ミサイルの標的に使っている北東部の咸鏡北道吉州郡沖にある無人島に向けてミサイルを発射したと推定される。
通川は今年に入って北朝鮮が初めて弾道ミサイルを発射した場所で、2019年8月に戦術地対地ミサイルを発射したことがある。
韓国軍は北朝鮮の弾道ミサイル発射について、「朝鮮半島はもちろん、国際社会の平和と安定を害する重大な挑発行為であり、国連安全保障理事会決議に明白に違反する」と強く非難し、ミサイル発射を中止するよう求めた。
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