「韓国孤児の母」田内千鶴子氏 生誕110年記念式典開催=日本代表団も出席
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2022.10.28 17:33
【務安聯合ニュース】韓国南西部の全羅南道・木浦にある児童福祉施設「木浦共生園」で28日、韓国人の夫と共に多くの子どもたちを育て上げ、「韓国孤児の母」と呼ばれる田内千鶴子(韓国名:尹鶴子<ユン・ハクジャ>、1912~1968)さんの生誕110周年記念式典が開催された。
韓国に渡った日本人の田内さんは、共生園の設立者である尹致浩(ユン・チホ)さんと1938年に結婚し、68年に亡くなるまでの30年間に約3000人の子どもたちを育てた。
このような功労が認められ、田内さんは63年に日本人として初めて「大韓民国文化勲章国民章」を授与された。
全羅南道は2016年から、田内さんの出身地である高知県と姉妹提携を結んで交流活動を行っている。
この日の記念式典に出席するため、浜田省司・高知県知事、明神健夫・高知県議会議長など40人からなる友好代表団が全羅南道を訪問した。
式典には代表団のほか金瑛録(キム・ヨンロク)全羅南道知事、姜升圭(カン・スンギュ)大統領室市民社会首席秘書官、中條一夫・在韓日本大使館公報文化院長ら約500人が出席した。
金知事は「尹鶴子氏が共生園で実践した尊い意志を受け継ぎ、尹氏の念願だった『孤児のいない世界」をつくるため『国連世界孤児の日』制定に向けてさらに努力する」と述べた。
ynhrm@yna.co.kr