越境EC取引額がコロナ前下回る 海外への販売58%減=韓国
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2022.11.01 14:24
【ソウル聯合ニュース】韓国経済団体の全国経済人連合会(全経連)が1日に発表した統計庁資料の分析結果によると、2022年上半期(1~6月)の電子商取引(EC)の取引額は99兆7000億ウォン(約10兆4200億円)で新型コロナウイルス流行前の19年上半期に比べ54.3%増加した。一方、ECサイトを利用して国をまたいで商品を売買する越境ECの取引額は同15.9%減の3兆7000億ウォンだった。
越境ECのうち、韓国の消費者による海外の販売サイトからの直接購入額(輸入に相当)は2兆7000億ウォンで同50.0%増加したのに対し、韓国のサイトから海外消費者に対する直接販売額(輸出に相当)は1兆1000億ウォンで57.7%減少した。
越境ECは16年上半期に初めて販売額が購入額を上回って以降、黒字が続いていたが、昨年上半期にマイナスに転じ、赤字幅は拡大している。
海外消費者に対する直接販売額は、日本と米国を除く全ての地域で減少した。中でも、全体に占める割合が大きい中国の消費者に対する販売額は今年上半期に7497億ウォンと19年同期に比べ65.9%減少した。新型コロナを受けたインターネット免税店の低迷などが影響したとみられる。
全経連の関係者は、海外の消費者が韓国の販売サイトに手軽にアクセスして購入できるようサポートし、海外消費者の需要を引き寄せる必要があると指摘している。
tnak51@yna.co.kr
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