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韓国警察トップが対応不備認め謝罪 「特別組織で真相解明」=雑踏事故

記事一覧 2022.11.01 14:55

【ソウル聯合ニュース】韓国警察トップの尹熙根(ユン・ヒグン)警察庁長は1日、ソウルの繁華街・梨泰院で10月29日夜に起きた雑踏事故に関する会見を開き、事故前後の警察の対応不備を認めて国民に謝罪した。

会見で事故について謝罪する尹警察庁長=1日、ソウル(聯合ニュース)

会見で事故について謝罪する尹警察庁長=1日、ソウル(聯合ニュース)

 尹氏は、事故で多くの死傷者が発生し、国民に衝撃を与えたことに「重い責任を感じる」と謝罪。「事故の真相を明確にし責任を糾明するため、あらゆる部分で例外のない、高い強度の監察と捜査を迅速かつ厳密に進める」と表明した。

 事故発生の直前には、現場の危険性を伝える緊急時の112番通報が多数あったという。尹氏は「112番通報を処理する現場の対応が不十分だったと判断した」と不備を認めた。

 政府の中央災難(災害)安全対策本部の会見に出席した警察庁の治安状況管理官によると、警察は事故当日の午後6時以降に梨泰院でのハロウィーンイベントに関する112番通報を受けたが、「一般的な苦情の通報」と判断してこれといった対応をしなかった。

 事故発生の1時間前からは、人の多さを伝え管理を求める通報が数件寄せられたが、この時も特別な措置を取らなかった。

 尹氏は「独立した特別組織を設置し、透明、厳正に真相を明らかにする」と強調。特別組織を通じた厳しい監察により、事故直前に通報を受けて適正な措置を取ったかどうか、各レベルの指揮官と勤務者の措置が適切だったかについて、事実関係を徹底して確認する姿勢を示した。

 事故直後にソウル警察庁に置かれた捜査本部も、警察庁に設けられる特別組織が指揮する見通しだ。尹氏は「国民の期待に応え、警察の責務を果たすため、『泣いて馬謖(ばしょく)を斬る』という覚悟で真相解明に臨む」と重ねて約束した。

 事故に関する政府としての対応に問題がなかったかも調べる考えを示した。尹氏は「国民の安全に責任を負う関係機関の有機的な対応に不十分なところがなかったか見直し、構造的な問題点を見つけ出す」とし、「今回の事故が社会全般の安全システムを点検し、改善する契機になるよう願う」と述べた。

tnak51@yna.co.kr

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