ソウル雑踏事故 現場に面するホテルが違法増築=密集の一因か
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2022.11.01 15:14
【ソウル聯合ニュース】韓国・ソウルの繁華街、梨泰院で10月29日夜に起きた雑踏事故の現場となった路地に面するハミルトンホテルの敷地の一部が違法に増築されていたことが1日までに分かった。この空間によって一帯の通行路がさらに狭くなったことが、人々が密集した理由の一つだとの指摘が出ている。
ソウル市竜山区とハミルトンホテルの建築物台帳によると、ホテル本館の北側にある飲食店がテラス(17.4平方メートル)を無断で増築していた。
これを確認した竜山区は昨年ホテル側に是正を求めたが、是正されなかったため強制履行金を科した上でホテル本館を違反建築物と表記した。
飲食店のテラスが占める空間は、事故が起きた下り坂につながるT字路の右側上部の角に当たる。
事故当時、ハミルトンホテル裏の世界飲食文化通りにいた人々はテラスがある地点を過ぎて細い下り坂に追い込まれた状況だった。この下り坂の上部は幅5メートル程度だが、下部は3.2メートルと下るにつれて狭くなる。
坂の下が狭くなったことについても、ホテルの周りに設置された鉄製の壁のせいだとする見方もある。道路沿いに10メートルほど続く壁が狭い路地をさらに狭くし、被害を拡大させたとされる。
ただ、この壁は屋根のない囲いのようであり、関連法では違法増築には当たらないことが確認された。
ynhrm@yna.co.kr