ソウル雑踏事故から3日 担当閣僚・警察と消防トップが謝罪=韓国
【ソウル聯合ニュース】ソウルの繁華街、梨泰院で日本人2人を含む150人以上の死者が出た雑踏事故から3日たった1日、韓国の行政安全部長官、警察と消防トップが事故防止対策が不十分だったことを認め、謝罪した。
李祥敏(イ・サンミン)行政安全部長官は同日の国会行政安全委員会で、「国には国民の安全に無限の責任があるにもかかわらず今回の事故が発生したことについて、国民の安全の責任を負う主務官庁の長官として国民の皆さんに深く謝罪する」と表明。「事故の収拾と原因究明に注力し、大規模な事件の再発防止のため、最善を尽くすことを約束する」と強調した。李氏は事故翌日の10月30日、「警察と消防を前もって(事故現場に)配置して解決する問題ではなかった」「普段より多くの人が集まったわけではない」などと発言し物議を醸したことに関しても遺憾の意を示した。
同委員会に出席した南華栄(ナム・ファヨン)消防庁長職務代理も「初期の段階で多くの死傷者が発生したが、救助と救急隊員が絶対的に不足し、現場での対応が困難だった」とし、「人命救助に最善を尽くしたが、多数の死傷者が発生し申し訳ない」と謝罪した。
尹熙根(ユン・ヒグン)警察庁長は同日午前に記者会見を開き、「重い責任を感じる」として、事故前後の警察の対応不備を認めて国民に陳謝した。
梨泰院の管轄区庁である竜山区の朴熙英(パク・ヒヨン)区庁長は「管内で発生した惨憺(さんたん)たる事故について区民と国民の皆さんに申し訳ない」とするコメントを出した。朴氏は前日、MBCテレビのインタビューで「区庁としてできる限りの役割は果たした」とし、梨泰院のハロウィーンイベントは主催者がいないため、安全対策を立てなければならないお祭りではなく「一種の現象」と見なす必要があると発言し批判を受けていた。
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