北朝鮮 韓国軍の指揮所演習に「無分別」と反発
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2022.11.07 19:20
【ソウル聯合ニュース】北朝鮮メディアが7日、韓国軍が同日始めた北朝鮮の核・ミサイルなどを想定して行う指揮所訓練(CPX)「太極演習」を非難した。北朝鮮メディアは韓米が先月31日から今月5日まで実施した大規模な空軍合同訓練「ビジラント・ストーム」についても強く反発していた。
北朝鮮は対外宣伝メディア「黎明」に掲載された北朝鮮団体「民族和解協議会」のチェ·ミョンギル名義の記事で「われわれの厳重な警告にもかかわらず、7日からはまた別の訓練を行うと公然と騒いでいる」と反発。朝鮮半島で核戦争を起こそうとする「狂人による無分別な」行為と非難した。具体的な訓練の名称は挙げられていないものの、同日から4日間行われる太極演習に対するものとみられる。
同訓練は実際の兵力と軍事装備は動かさず、コンピューターシミュレーションなどによるウォーゲームの形で行われる。1995年から始まり、毎年5~6月に開催されたが、2018年には南北・米朝首脳会談を踏まえ10月に延期。19年には戦時や災害など国家の非常事態に対応する政府の「乙支演習」と統合し「乙支太極演習」として5月に実施された。20年には新型コロナウイルスや水害被害の影響で開かれず、昨年には乙支太極演習として10月末に開催された。今年は乙支演習が8月の韓米合同軍事演習「乙支フリーダムシールド(UFS)」に合わせて実施され、太極演習が4年ぶりに単独で開かれた。
yugiri@yna.co.kr