韓国 けさのニュース(11月8日)
◇行政安全相 警察局巡る批判に「治安とは無関係」
韓国・ソウルの繁華街、梨泰院で発生した雑踏事故により進退問題が取り沙汰されている李祥敏(イ・サンミン)行政安全部長官は7日、大統領室に辞意を表明したことはなく、進退について話し合ってもいないと明らかにした。国会行政安全委員会の会議で、最大野党「共に民主党」の千俊鎬(チョン・ジュンホ)議員から大統領に辞意を伝えたことがあるかと問われて答えた。行政安全部に警察を統括する「警察局」を新設したことから、今回の事故を巡る警察のずさんな対応の責任があるとの指摘には「警察局は治安とは全く関係のない組織だ」と強調した。
◇きょう大統領室対象に国政監査 雑踏事故巡り与野党の攻防予想
国会運営委員会は8日、大統領秘書室と国家安保室、大統領警護処を対象に国政監査を行う。野党は梨泰院の雑踏事故に対する政府の責任を問い、李祥敏・行政安全部長官や警察トップの尹熙根(ユン・ヒグン)警察庁長などの更迭を要求する見通しだ。与党「国民の力」は野党の政治的攻勢をかわす一方、李林宰(イ・イムジェ)前竜山警察署長など警察のずさんな対応を追及する計画だ。
◇9月経常収支 16.1億ドルの黒字に転換
韓国銀行(中央銀行)が8日発表した国際収支(速報値)によると、9月の経常収支は16億1000万ドル(約2360億円)の黒字だった。前月の赤字から黒字転換したものの、黒字額は前年同月(105億1000万ドル)より88億9000万ドル縮小した。商品収支(貿易収支に相当)も3カ月ぶりに黒字に転じたものの、中国向けなどの輸出減少や原材料高騰による輸入額増加で黒字幅は前年同月から大きく縮小した。
◇北朝鮮 ロシアとの兵器取引を改めて否定
北朝鮮は8日、ロシアが北朝鮮からの兵器購入を進めていると米国が明らかにしたことについて、「われわれはロシアと『武器取引』をしたことがなく、今後もそのような計画はないことを改めて明白にする」と主張した。朝鮮中央通信が8日、国防省対外事業局副局長の談話として報じた。米情報当局は9月、ロシアがウクライナ戦争で使用するため、北朝鮮から数百万発の砲弾やロケット弾の購入を進めていると指摘。北朝鮮は米国の主張を否定していた。
◇新規コロナ感染者6万2273人
中央防疫対策本部は8日、この日午前0時現在の国内の新型コロナウイルス感染者数は前日午前0時の時点から6万2273人増えたと発表した。新規感染者数は9月15日以来の高水準となった。