非常時の国民行動指針を再点検 北朝鮮の相次ぐ挑発受け=韓国首相
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2022.11.08 10:37
【ソウル聯合ニュース】韓国の韓悳洙(ハン・ドクス)首相は8日の閣議で、北朝鮮が弾道ミサイル発射など挑発を続けていることについて、非常状況に備えた国民の行動指針と対応体系を再点検するよう指示した。
北朝鮮は2日、朝鮮半島東の東海に向け3発の短距離弾道ミサイル(SRBM)を発射した。このうち1発が海上の南北軍事境界線にあたる北方限界線(NLL)を越えて公海上に落下した。ミサイルは韓国・鬱陵島の方向に飛んだため、同島には空襲警報が発令されたが、住民に避難を呼びかける通知が遅れるなどの問題があった。
韓首相は「空襲警報後の措置が多少不十分だったという指摘があった」として、「徹底的な事前予防」を強調。国防部や行政安全部などに対し、北朝鮮の追加挑発などあらゆる可能性に備え、状況管理に万全を期すよう指示した。
156人が亡くなったソウル・梨泰院での雑踏事故に関しては、「大きな責任を感じている」と表明。「二度とこのような悲劇が発生しないよう徹底的な原因と責任の究明、再発防止策づくりに最善を尽くす」と強調した。そのうえで、「今回の惨事を契機に社会の安全を脅かす要因を一つ一つ確認する」とし、「災害管理システムを原点から点検し、根本的に改善する」と述べた。
kimchiboxs@yna.co.kr