韓国 けさのニュース(11月10日)
◇野党3党提出の「国政調査要求書」 国会本会議へ
「共に民主党」など野党3党が提出した「ソウル雑踏事故の真相究明に向けた国政調査」要求書が10日午後、国会本会議で報告される。野党3党は前日、国会に同要求書を提出している。国会で過半数を占める野党側は24日に予定されている本会議で処理したい方針だが、与党「国民の力」が反対しており、難航が予想される。
◇事故懸念する報告削除か 竜山警察署情報課の幹部らに待機命令
156人が死亡したソウルの雑踏事故で、警察庁は9日、現場の安全を懸念した事前報告の削除を指示するなどした竜山警察署情報課の幹部を職務から外し待機を命じた。警察庁の特別捜査本部は、情報課の幹部が事故3日前に作成された報告をコンピューターから削除するよう指示したほか、職員らを懐柔するなどしたとして証拠隠滅や業務上過失致死傷などの容疑で立件した。また、雑踏事故を迅速に報告しなかった同署の幹部らにも待機を命じた。
◇ソウルに「PM2.5注意報」 9カ月ぶり発令
ソウル市の保健環境研究院は10日午前0時、同市に微小粒子状物質(PM2.5)注意報を発令した。同注意報の発令は2月以来9カ月ぶり。PM2.5注意報は、1時間の平均濃度が1立方メートル当たり75マイクログラム以上の状態が2時間以上続く場合に出される。同市のPM2.5平均濃度は9日午後11時と10日午前0時の時点でいずれも1立方メートル当たり76マイクログラムだった。
◇尹大統領の東南アジア歴訪 MBC記者に専用機同乗を認めず
大統領室が尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領の東南アジア初訪問を控え、担当記者団のうちMBCテレビに対し大統領専用機への搭乗を認めないと通知したことが10日、分かった。MBCの外交関連の報道を問題視した。これに対しMBCは「メディアの取材を明白に制約する行為」と反発している。大統領室は9月末、尹大統領の米ニューヨークでの発言をMBCがねじ曲げて報じたとし、MBC側に経緯の説明を要求する公文書を送っている。MBCはこれに遺憾の意を示した。
◇新規コロナ感染者5万5365人 前週比約8500人増
中央防疫対策本部は10日、この日午前0時現在の国内の新型コロナウイルス感染者数は前日午前0時の時点から5万5365人増えたと発表した。新規感染者数は前週の同じ曜日に比べ約8500人多い。