韓国 きょうのニュース(11月10日)
◇国産超音速戦闘機 試作2号機が試験飛行に成功
防衛事業庁によると、韓国初の国産超音速戦闘機KF21(通称「ポラメ=若鷹」)の試作2号機が10日、初の試験飛行に成功した。7月の試作1号機の試験飛行成功に続くもので、KF21開発事業が順調に進んでいることを証明した。今後は2機のKF21試作機で試験飛行を進めることになる。試作3~6号機も地上試験と試験飛行準備を終えれば、年末から来年前半にかけ順次に試験飛行に入る予定だ。韓国は26年のKF21開発完了を目指している。この事業が成功すれば、韓国は世界8番目の超音速戦闘機開発国となる。
◇韓米日・韓米 東南アジアで首脳会談開催へ
尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領が11~16日に東南アジアを歴訪するのに合わせ、韓米日首脳会談と韓米首脳会談が開催される。大統領室の関係者が明らかにした。韓米首脳会談の日程や場所は公開しなかった。韓日首脳会談や韓中首脳会談は「まだ具体的に確定していない」とし、「日程を調整するため協議する時間が必要だ」と説明した。
◇雑踏事故の災害メッセージ送信に遅れ 政府が謝罪
行政安全部の金星鎬(キム・ソンホ)災難(災害)安全管理本部長は会見で、ソウルの繁華街・梨泰院で先月29日夜に起きた雑踏事故の際に同部所管の災害安全通信網、国家災害管理システム、携帯電話の災害メッセージ送信などが正常に作動しなかったとの指摘に対し謝罪した。そのうえで「問題点を徹底的に点検し、改善策を講じるため努力する」と述べた。事故当日、ソウル市が事故による交通規制のため市民に車の迂回(うかい)を求めるメッセージを送信したのは、事故発生から約1時間40分が経過した午後11時56分だった。
◇韓国の23年成長率予測1.8%に下方修正 政府系機関
政府系シンクタンクの韓国開発研究院(KDI)は経済見通しの資料で、韓国の2023年の経済成長率を1.8%と予想した。5月時点では2.3%と予測していたが、0.5ポイント引き下げた。同年の消費者物価の上昇率予想は2.2%から3.2%へ引き上げた。KDIは、輸出の伸びが大きく鈍り投資の低迷も続くことで、韓国経済の成長が潜在成長率を下回る景気鈍化の局面に入ると見込んだ。
◇正恩氏から贈られた犬 大統領記録館が自治体に飼育打診
文在寅(ムン・ジェイン)前大統領が北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党総書記)から贈られて飼っていたが、先ごろ政府に返還した豊山犬2匹について、大統領記録館が地方自治体への委託を検討していることが分かった。南西部・光州市の牛峙公園管理事務所によると、大統領記録館から8日に豊山犬の飼育が可能か問い合わせがあったという。同公園内の動物園は2019年8月から豊山犬1匹を飼っている。
◇大統領専用機への搭乗拒否 メディア5団体「言論の自由に対する挑戦」
大統領室が尹大統領の東南アジア歴訪を控え、外交関連で事実をねじ曲げた報道が繰り返されているとして、MBCテレビに対し大統領専用機への搭乗を認めないと通知したことについて、メディア5団体は「憲法で定められている言論の自由に対する明白な挑戦」と批判する緊急共同声明を発表した。