韓国 きょうのニュース(11月11日)
◇雑踏事故管轄署の係長が遺体で見つかる 自殺か
ソウルの梨泰院で156人が死亡した雑踏事故の管轄署、竜山警察署の50代の情報係長が11日、自宅で遺体で見つかった。同日午後0時45分ごろ、家族が警察に通報した。同係長は事故発生後、事故の危険性を事前に懸念していた報告書の削除を指示した疑いが持たれていた。警察は発見当時の状況から係長が自殺した可能性があるとみて詳しい経緯を調べている。遺書は見つかっていないが、10日、一部の同僚に自殺をほのめかす電話をかけたという。
◇雑踏事故の特別捜査本部 管轄区長の容疑立証に集中
ソウル・梨泰院の雑踏事故を捜査する警察庁の特別捜査本部は11日、梨泰院地域を管轄する竜山区庁の関係者から2日連続で事情聴取を行うなど、朴熙英(パク・ヒヨン)竜山区長の容疑を立証するために注力している。朴氏はハロウィーン期間の事故予防対策を怠り、事故に対しても不適切な対応をした容疑などで立件され、捜査を受けている。特別捜査本部は竜山区庁がどのような安全対策を講じたか、実際にどのような業務を行ったかについて詳しく調べている。
◇韓国電力 今年の累積営業損失2.3兆円に
韓国電力公社が発表した連結決算によると、エネルギー危機の長期化で今年1~9月の累積営業損失は21兆8342億ウォン(約2兆3440億円)に上り、1~9月の累積としては過去最大となった。前年同期(1兆1240億ウォン)と比べ20兆7102億ウォン増加した。韓国電力の関係者は「燃料費の原価に基づく電気料金の追加引き上げが急がれる状況だ」と述べた。韓国電力は今年に入り3回(4、7、10月)にわたり電気料金を値上げしている。
◇大統領専用機への搭乗拒否 与野党が国会で攻防
大統領室が11日からの尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領の東南アジア歴訪で、偏向報道を繰り返したとしてMBCテレビ記者の大統領専用機搭乗を拒否したことを巡り、国会文化体育観光委員会で与野党が攻防を繰り広げた。最大野党「共に民主党」は、大統領室の措置は言論弾圧だとして文化体育観光部の予算案のうちプレスセンターの設置運営予算(47億4000万ウォン)を全額カットするよう要求した一方、与党「国民の力」は専用機への搭乗拒否とプレスセンターの予算は無関係だと反論した。
◇尹大統領 カンボジアに到着
尹錫悦大統領が11日午後、カンボジア・プノンペンに到着した。東南アジア諸国連合(ASEAN)関連首脳会議に出席する。尹大統領は会議でASEAN諸国を対象にしたインド太平洋戦略や新しい対ASEAN政策の「韓・ASEAN連帯構想」を発表する予定。
◇総合株価指数が3.37%高 ウォンも急伸
11日の韓国株式市場で総合株価指数(KOSPI)は大幅に反発した。終値は前日比80.93ポイント(3.37%)高の2483.16。米国で消費者物価指数の伸び率が市場予想を下回り、株式市場が大幅に上昇した流れを受け、KOSPIはこの日、前日比64.67ポイント(2.69%)高の2466.90で寄り付いた。午後に入るとさらに上げ幅を広げた。ソウル外国為替市場では韓国通貨ウォンが対ドルで急伸した。前日比59.1ウォン高の1ドル=1318.4ウォンで引けた。