国連安保理改革 非常任理事国の拡大を=韓国大使
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2022.11.18 08:47
【ニューヨーク聯合ニュース】韓国の黄浚局(ファン・ジュングク)国連大使は17日(米東部時間)、機能不全が指摘される国連安全保障理事会の改革を話し合う国連総会の全体会合に出席し、常任理事国の数を増やすのは正しい改革方向ではなく、非常任理事国の拡大が望ましいとの立場を表明した。
黄氏は現在5カ国の常任理事国の数を増やす案に対し、「単純に数だけ増やせば、長期的には安保理の融通性と持続可能性、代表性を阻害することになる」と、反対する立場を示した。その代わりに、定期的な投票を通じ安保理の非常任理事国を拡大することを提案した。
常任理事国になると永久的に地位を維持することになり、こうした構造では国際情勢の変化についていけないが、非常任理事国を拡大すれば安保理の責任性が高まるだけでなく、国際情勢の変化に応じてさまざまな国が安保理入りできるという認識だ。
韓国の他にイタリアやスペイン、カナダ、メキシコ、アルゼンチンなども、常任理事国でなく非常任理事国を拡大するよう主張している。
一方、常任理事国入りを目指しているドイツと日本、インド、ブラジルは常任理事国拡大を求めている。
常任理事国の英国はこの日、常任理事国拡大を呼び掛け、米国は常任理事国と非常任理事国の両方の拡大を求める立場を改めて表明した。
中国も常任理事国だが、他の国の常任理事国入りに警戒感を示した。
mgk1202@yna.co.kr