北朝鮮への遺体引き渡し 24日まで無応答なら身寄りなしの扱いに=韓国当局
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2022.11.18 13:24
【ソウル聯合ニュース】韓国統一部のイ・ヒョジョン副報道官は18日の定例会見で、北朝鮮側が北朝鮮住民とみられる女性の遺体の引き渡しに関し依然として反応を示していないと説明し、24日まで待っても意思表示がなければ、遺体の引き取り手がいない死者と見なして対応する方針を示した。
政府は11日に南北共同連絡事務所を通じ、北朝鮮住民とみられる女性の遺体を引き渡す意向を記した通知文を北朝鮮に送ろうとしたが、北朝鮮は受け取る意思を示さなかった。政府は引き渡しの期日を17日として北朝鮮からの回答を待った。だが李氏によると、北朝鮮は今も通知文を受け取っておらず、18日午前9時の南北共同連絡事務所間の定時連絡でも言及しなかった。
李氏は北朝鮮側の意思表示をさらに1週間ほど待つとし、「北側が11月24日になっても意思を明らかにしない場合、管轄の地方自治体と協議した上で、遺体を縁者のいない死者として扱う計画」と述べた。
遺体は7月23日、南北軍事境界線から近い韓国北部の京畿道漣川郡にある郡南ダムで見つかった。服に故金日成(キム・イルソン)主席と故金正日(キム・ジョンイル)総書記の肖像画をあしらったバッジがついていた。捜査当局は今月10日、遺体は北朝鮮住民とみられるとの調査結果を示した。
統一部によると、2010年以降、計23人の北朝鮮住民とみられる遺体が韓国から北朝鮮側に引き渡された。このうち17年に2人、19年に1人の遺体に関し北朝鮮が意思表示をせず、引き渡されなかった。最後に引き渡したのは19年11月だった。
mgk1202@yna.co.kr