7~9月期の出生率0.8切る 35カ月連続で人口減=韓国
【世宗聯合ニュース】韓国統計庁が23日発表した「人口動向」によると、7~9月期の出生数は前年同期比3.7%減の6万4085人、合計特殊出生率(1人の女性が生涯に産む子どもの推定数)は前年同期より0.03低い0.79で、それぞれ比較可能な統計で7~9月期として過去最低となった。死亡数が出生数を上回る人口の自然減は35カ月続いている。
◇出生数・出生率ともに最低
7~9月期の出生数(6万4085人)は、統計を取り始めた1981年以降、7~9月期では最も少ない。1~9月の累計は19万2223人で、前年同期比5.2%減少した。出生数は年末が近づくほど減る傾向があり、2022年は25万人前後にとどまるとも予想される。
7~9月期の合計特殊出生率(0.79)も統計がある09年以降の7~9月期としては最低で、0.8を下回るのも同期で初めて。35~39歳と40歳以上の女性で小幅上昇した半面、30~34歳と24歳以下は低下した。
◇3年近く人口減
9月の出生数は前年同月比0.1%減の2万1885人だった。出生数は15年12月から82カ月連続で前年同月比マイナスとなっている。
9月の死亡数は前年同月比13.8%増の2万9199人で、月別で過去最多だった。7~9月期の死亡数も8万5229人と、前年同期比10.2%増え、7~9月期ベースで過去最多を記録した。
統計庁の関係者は「高齢化に伴い死亡数が増えている。新型コロナウイルスもリスク要因として一部作用したようだ」と説明した。
19年11月から35カ月連続で死亡数が出生数を上回り、人口の自然減が続いている。
◇婚姻件数は増加 コロナ禍の反動
7~9月期の婚姻件数は4万5413件で前年同期比2.8%増加した。新型コロナの影響で減少した前年同期からの反動増もあった。
離婚件数は4.5%減の2万3926件だった。婚姻期間でみると、20年以上の夫婦の「熟年離婚」が9072件で最も多かった。
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