トラック運転手らのスト2日目 各地で物流に支障=韓国
【ソウル聯合ニュース】韓国の労働組合の全国組織、全国民主労働組合総連盟(民主労総)の公共運輸労組貨物連帯本部がゼネラルストライキを開始して2日目の25日、各地の生産現場で出荷がストップするなど物流に支障が出ている。コンテナ港では取扱量が減っている。
トラック運転手らでつくる組合員約2万5000人の貨物連帯は、運転手に運送料を保障する「安全運賃制」の恒久化と適用拡大などを求めて24日にストに入った。
影響は各地で出始めている。南東部にある現代製鉄の浦項工場では1日あたり8000トンの製品を出荷するが、24日から全く出荷できずにいる。
9月の台風により工場全体が浸水したポスコの浦項製鉄所は復旧作業を行っているため製品の出荷量は少ないが、ストにより復旧に必要な資材や設備の搬入が滞ることが予想されている。
また、同じく南東部にある現代自動車の蔚山工場は今のところ生産に影響は出ていないが、完成車を出庫拠点に運ぶトラックの運転手がストに参加しているため、自社配送センターの従業員が完成車を運転して運んでいる。
同社子会社、起亜の南西部にある光州工場でも、自動車運搬トラックが運送を止めたことで1日2000台ほどの生産車両を保管する場所が足りなくなっている。当座をしのぐため新たに場所を確保し、生産した車を運転して移している。
石油化学・鉄鋼メーカーが密集する南部の光陽港と麗水国家産業団地、ポスコ光陽製鉄所でも物流に支障が出ている。
コンテナ拠点では取扱量が減っている。
首都圏(ソウル市、京畿道、仁川市)の物流拠点、京畿道義王市の内陸コンテナ基地は今年の木曜日の搬出・搬入量が平均4903TEU(1TEU=20フィートコンテナ1個分)なのに対し、スト初日の24日は1386TEUにとどまった。
同所では貨物連帯がストを予告した今月14日以降、コンテナの処理量をできる限り増やそうと努めてきた。関係者は、今は運送がほとんど行われていないと伝え、28日まではこうした状況が続くと見込んだ。
仁川港のコンテナターミナルでは、貨物の搬出・搬入量がスト直前に比べ7割以上減少した。
釜山港の搬出・搬入量は24日の午後5時までで9956TEUと、前日(2万4713TEU)に比べ大きく減った。
こうした減少は、ストに備えて前もって輸出品・輸入品を搬入したためとみられる。
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