雑踏事故 報告書削除疑いで警察関係者2人逮捕=韓国
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2022.12.05 23:36
【ソウル聯合ニュース】韓国のソウル市・梨泰院で158人が死亡した雑踏事故を巡り、ソウル西部地裁は5日、梨泰院を管轄する竜山警察署の李林宰(イ・イムジェ)前署長に対する逮捕状請求を棄却した。一方、ソウル警察庁公共安寧情報外事部の朴成ミン(パク・ソンミン)前部長と竜山署のキム・ジンホ前情報課長については逮捕状を発付。両氏は逮捕された。
また、竜山署の前112(緊急通報)状況室長に対する逮捕状請求は棄却された。
警察庁の特別捜査本部は今月1日、4人の逮捕状を請求した。李前署長は、ハロウィーンの時期に人員をさらに投入する必要があるとの報告があったにもかかわらず事前に措置を取らず、事故を認識した後も適切な措置を取らなかったことで被害を拡大させたとして業務上過失致死傷の疑いで逮捕状が請求された。前112状況室長も現場の危険性を訴える緊急通報に対し適切な安全措置を取らなかった疑いが持たれていた。
一方、逮捕された朴氏とキム氏は、事故の危険性を懸念していた報告書を事故後に削除するよう指示した証拠隠滅教唆(きょうさ)の容疑で逮捕状が請求された。地裁は「証拠隠滅の恐れがある」として逮捕状を発付した。
ikasumi@yna.co.kr
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