北朝鮮 前日に続き軍事合意違反の砲撃=韓米訓練に反発
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2022.12.06 20:18
【ソウル聯合ニュース】韓国軍合同参謀本部は6日、北朝鮮が同日午前10時ごろから午後にかけ、江原道高城郡付近から朝鮮半島東の東海に向け約90発、午後6時ごろからは江原道金剛郡から東海に向け約10発の砲撃を行ったことが確認されたと発表した。いずれも放射砲(多連装ロケット砲)を発射したと推定される。着弾地点は2018年9月の南北軍事合意によって設定された海上の緩衝区域で、前日に続き、2日連続での合意違反となった。
韓国軍は砲撃を行う北朝鮮に対し、南北軍事合意違反だとして数回にわたり即時中止を求める警告通信を行った。
合同参謀本部は「海上緩衝区域内への相次ぐ砲撃は明白な南北合意違反であり、即時中止を強く求める」とし、韓米間の緊密な連携のもと、関連動向を追跡・監視するとともに、万一の状況に備えて対応体制を強化していると説明した。
北朝鮮の朝鮮人民軍総参謀部報道官は同日、この砲撃に関連し、「昨日に続き、きょう9時15分ごろから敵がまたも前線近くで放射砲と曲射砲を射撃する状況を呈した」としながら「前線砲兵区分隊に即刻、強力対応警告目的の海上実弾砲射撃断行の命令を下した」と明らかにした。
韓国軍当局によると、韓米の両軍は6日午前に韓国北部の江原道・鉄原で砲撃訓練を実施した。前日から実施している多連装ロケットシステム(MLRS)の発射訓練で、この日は24発を発射すると告知しており、軍事合意に反するものではない。
北朝鮮は前日も、韓米の砲撃訓練に対する警告を口実に、海上へ約130発の実弾砲撃を行った。
yugiri@yna.co.kr