叙勲頓挫の徴用被害者「気分が悪い」 支援団体も非難=韓国
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2022.12.08 18:56
【光州聯合ニュース】日本による植民地時代の徴用被害者、梁錦徳(ヤン・クムドク)さんは8日、自身が国家人権委員会から叙勲対象者に推薦されたにもかかわらず、外交部にストップをかけられ、事実上、受章が頓挫(とんざ)したことについて、「章をもらえると言われ気分が良かったが、どうして改めてくれないと言われるのかわからない」とし、「気分が悪い」と話した。
徴用被害者らの支援団体も「人権賞まで日本の顔色をうかがわなければならないのか」と非難する声明を出した。
国家人権委員会は9日に開催される「2022年人権の日」記念式で徴用被害者の権利回復運動に寄与したとして、梁さんに国民勲章を授与する案を推進した。だが、外交部が「関係省庁による事前協議が必要」としたため、今週開催された閣議の議題に上らず、9日の式典での授与は難しくなった。
団体側は「最終推薦対象者が通常手続きである閣議を経ずに(受章が)霧散したケースは今回が初めて」と指摘した。また梁さんの受章が頓挫したのは、外交部が「事前協議が必要な事案」とする意見を提出したのが決定的な理由とし、「これが低姿勢外交、屈辱外交でなければ何か」と強く非難した。
梁さんは大法院(最高裁)が2018年11月に徴用被害者に対する三菱重工業の損害賠償責任を認める判決を出した裁判の原告の1人。三菱重工側が賠償の履行を拒んだため同社の韓国内資産の現金化が進められている。
yugiri@yna.co.kr