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韓国検察 職権乱用で前政権大統領府高官を起訴=北朝鮮軍射殺事件

記事一覧 2022.12.09 19:33

【ソウル聯合ニュース】韓国の文在寅(ムン・ジェイン)前政権期に黄海上で起きた北朝鮮軍による韓国男性公務員の射殺事件を巡り、ソウル中央地検は9日、当時の安全保障の責任者だった徐薫(ソ・フン)前大統領府国家安保室長を起訴した。また当時、海洋警察庁のトップとして同事件の経緯を捜査した金洪熙(キム・ホンヒ)前海洋警察庁長は在宅起訴した。

逮捕状発付の是非を判断する令状審査に出席するため、ソウル中央地裁に出頭した徐薫・前国家安保室長(共同取材)=(聯合ニュース)

逮捕状発付の是非を判断する令状審査に出席するため、ソウル中央地裁に出頭した徐薫・前国家安保室長(共同取材)=(聯合ニュース)

 海洋水産部所属の公務員だった男性は2020年9月、北朝鮮に近い韓国北西部の小延坪島付近で漁業指導船乗船中に行方不明となり、翌日に北朝鮮側海域で北朝鮮軍に射殺された。徐被告は男性が殺害された翌日に開かれた関係閣僚会議で、男性が殺害された事実を隠蔽(いんぺい)するため軍合同参謀本部の関係者や金被告に保安維持措置を指示したとして職権乱用権利行使妨害の罪で起訴された。事実を隠した状態で海洋警察に、男性を捜索中であるかのような虚偽の報道資料を配布させた罪にも問われた。

 また国防部や国家情報院、海洋警察庁などに対し、男性が自らの意思で北朝鮮に向かったことにするよう、報告書や報道資料に虚偽の内容を書かせたとして、虚偽公文書作成および行使の罪にも問われている。

 ただ、男性が自らの意思で北朝鮮に渡ったとの判断を下し、この判断と食い違う機密情報を削除するよう関係機関に指示した罪については起訴内容に含まれなかった。

 金被告は徐被告の指示により虚偽の資料を配布し、遺族の情報公開請求に対し虚偽の通知書を作成したとして虚偽公文書作成および行使などの罪に問われている。

 徐被告は今月3日に逮捕されたが容疑を否認している。検察が前政権の大統領府高官を起訴したのは今回が初めて。

yugiri@yna.co.kr

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