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今年の貿易収支は14年ぶり赤字に 初の500億ドルか=韓国

記事一覧 2022.12.13 10:01

【世宗聯合ニュース】韓国の貿易収支(速報、通関ベース)は年初から今月10日までで474億6400万ドル(約6兆5350億円)の赤字となっていることが13日、関税庁の調べで分かった。2022年の貿易収支は14年ぶりの赤字転落が確実視されており、赤字額が初めて500億ドルに達する可能性もある。燃料と原材料価格の高騰に加え、近ごろは輸出の鈍化も目立ち、貿易赤字は来年も続く見通しだ。

釜山港(資料写真)=(聯合ニュース)

釜山港(資料写真)=(聯合ニュース)

 今年の貿易赤字は現時点で474億6400万ドルと、年間で過去最大の赤字を記録した1996年(206億2400万ドル)の2.3倍に達している。国内の複数の機関が予想した赤字額(426億~480億ドル)に近い。22年の貿易収支の赤字が確定すれば、リーマン・ショックがあった08年(132億6700万ドルの赤字)以来14年ぶりの赤字転落となる。

 今年1~11月の貿易赤字は425億4100万ドルだった。12月1~10日も49億2300万ドルの赤字で、このペースが続けば月間の赤字は75億ドルを超え、22年の赤字が500億ドルまで膨らむ可能性もある。

 今年の貿易赤字は、ロシアのウクライナ侵攻などにより燃料・原材料費が上昇した影響で輸入額が膨らんだことが主因。中でも原油とガス、石炭の輸入額は今月10日までで累計1804億1000万ドルと、前年同期に比べ72.2%急増した。

 さらに最近は世界的な景気の減速に伴い輸出額も縮小傾向にあり、貿易赤字を膨張させている。10月の輸出額(通関ベース)は前年同月比5.8%減、11月は14.0%減と2カ月連続のマイナスで、12月も10日までで20.8%落ち込んでいる。主力輸出品目の半導体が11月まで4カ月連続で減少し、最大相手国の中国向けの輸出も6カ月連続で減っていることが響いた。 

 23年も輸出などが低調なまま、貿易赤字が続くとみられている。 

 韓国貿易協会は23年の輸出額が前年比4.0%減の6624億ドル、輸入額が8.0%減の6762億ドルとなり、貿易収支は138億ドルの赤字を記録すると予想した。韓国シンクタンクの産業研究院の予想では、輸出額が3.1%減の6717億ドル、輸入額が5.1%減の6983億ドルで、貿易収支は266億ドルの赤字を見込む。

 仁荷大の鄭仁教(チョン・インギョ)教授(国際通商学)は来年の見通しとして「輸出環境が良くなる兆しが特に見えない」と述べた。金利高などにより、来年は今年以上に世界的に需要が萎縮する可能性があるという。半導体市場の改善は期待できず、輸出では中国市場のウエートが低下すると指摘した。

左のグラフは2021年と22年の輸出入額の比較。右のグラフは22年の月別の貿易収支=(聯合ニュース)

mgk1202@yna.co.kr

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