前政権の情報機関トップを取り調べ 北朝鮮軍射殺事件=韓国検察
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2022.12.14 11:09
【ソウル聯合ニュース】韓国の文在寅(ムン・ジェイン)前政権期に黄海上で起きた北朝鮮軍による韓国男性公務員の射殺事件を巡り、ソウル中央地検は14日、当時、情報機関・国家情報院の院長を務めていた朴智元(パク・ジウォン)氏を取り調べのため出頭させた。
海洋水産部所属の公務員だった男性は2020年9月、北朝鮮に近い韓国北西部の小延坪島付近で漁業指導船乗船中に行方不明となり、翌日に北朝鮮側海域で北朝鮮軍に射殺された。
朴氏は男性が射殺された後、この事実を隠蔽(いんぺい)する目的で関連の諜報(ちょうほう)報告書などを無断で削除したとして、国家情報院法上の職権乱用などの容疑で今年7月に国家情報院から告発された。
出頭した朴氏は報道陣に「文在寅前大統領と徐薫(ソ・フン)前国家安保室長からいかなる削除指示も受けなかった。院長として職員に何も削除させていない」と述べ、容疑を否認した。
監査院の監査結果によると、国家情報院は男性が射殺された翌日の午前1時に関係閣僚会議が開かれた後、諜報報告書など46件の資料を無断で削除した。検察は、朴氏が同会議出席後に徐薫氏(逮捕、起訴済み)から指示を受け、報告書の削除を命じたとみている。
tnak51@yna.co.kr