韓国統一相「北の人権改善は急務」 ソウルで討論会
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2022.12.14 11:49
【ソウル聯合ニュース】韓国統一部は14日、北朝鮮の人権に関する「国際対話」をソウル市内のホテルで主催し、権寧世(クォン・ヨンセ)同部長官は開会のあいさつで「北の人権の改善は私たちに与えられた、最も急がれる歴史的な課題」と強調した。
権氏は北朝鮮住民が基本的人権すら享有できずにいると指摘。北朝鮮の人権問題は韓国にとって民族、同胞の問題だとしながら、「人権改善への支援は、統一韓国の未来に向けて同じ血筋、統一未来のパートナーであるわれわれが当然果たすべき道理であり義務」と訴えた。韓国軍捕虜と北朝鮮による拉致被害者、南北に生き別れになった離散家族、脱北者とその家族にとっても生存に直結する問題だとした。
潘基文(パン・ギムン)前国連事務総長は祝辞で、尹錫悦(ユン・ソクヨル)政権が北朝鮮の人権問題を重視していることを高く評価した一方、「北の指導部は膨大な国家資源を投じて大量破壊兵器を開発し、そのせいで今食べるものもない住民とその人権を投げ出した」と批判した。
この日の国際対話は北朝鮮の人権問題の主要争点と今後の課題をテーマとする。米国のロバート・キング元北朝鮮人権担当特使や米シンクタンク・戦略国際問題研究所(CSIS)のビクター・チャ副所長、国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)ソウル事務所のジェームズ・ヒーナン所長らがパネリストとして参加した。
mgk1202@yna.co.kr